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安全安心の大会めざす 穴田敏之奈良県高野連会長

2021年6月17日09時30分

 法隆寺国際の校長、穴田敏之さん(59)が4月に奈良県高校野球連盟の新会長に就任した。昨年の全国高校野球選手権奈良大会はコロナ禍で独自大会となったが、今年は2年ぶりとなる開催に向けて準備が進んでいる。部員減少、球数制限、休養日の増加など高校野球をめぐる環境も変化が著しい。高校野球はどこに向かうのか。

 ――高校野球から背を向けていたと聞きました。

 甲子園をめざそうと公立強豪校に入学したが、入学前に肩を痛め、野球を断念した。在学中は高校野球を見るのも避けていた。同級生が甲子園で活躍し、悔しかった。

 ――それでも教師として野球部の監督や部長(責任教師)となったのは。

 高校3年のとき、奈良大会の応援に行った。初めてスタンドで高校野球を見て、臨場感、プレーや応援に感動した。かたくなに野球を拒んできた自分が恥ずかしかった。高校の教員になれたら、野球部に関わりたいと思った。初任校の山辺で希望を伝えたら、部長になれた。初めての監督は1991年の北大和。チーム一丸となって勝利をめざす野球を追求した。

 ――2016年5月末に2千人以上いた野球部員は、20年7月末で約1500人。県内の高校野球人口が減っています。

 少子化の進行以上に減っている。スポーツの選択肢が多様化した。野球は道具やユニホームなど経済的負担が大きい。練習や試合時間も長く身体的負担も大きい。野球を選択するハードルが高く感じられるようになったのではないか。200年構想がうたわれているものの、このままいけばそう遠くない将来、高校野球が衰退してしまわないか心配だ。

 ――どんな対策を取りますか。

 県高野連は奈良大会で小中学生に始球式の場を設けたり、高校生がサポートする少年野球教室を計画したりしてきた。今後も継続したい。中学野球との連携も課題と考えており、高校の指導者がサポートやアドバイスをするのも一案だ。高校野球だけで解決できる問題ではないが、多くの子どもたちに大会を見に来てもらい、野球の魅力を伝え、裾野を広げたい。

 ――1週間500球以内という球数制限、大会の休養日増加など、高校野球のあり方も変化しています。

 ケガや故障がもとで活動を断念した選手、高校時代の肩の酷使などでその後の選手生命が短くなった選手もいる。その後の人生に影響が出る事例がクローズアップされてきた。アスリートの保護やコンディション調整の重要性が叫ばれるようになったのは大きな進歩だ。ただ、球数制限は部員数が少ないチームにとっては対応が難しくなり、実力差が拡大する恐れはある。

 ――練習時間や休みの取り方なども変わりました。

 選手のコンディション調整が最優先。「野球は炎天下でも極寒でも一日中練習、土日も休みなし」というあり方は、変えていく必要がある。指導者の働き方改革も考えねばならないところにきている。高校野球関係者の価値観の転換が求められている。

 ――コロナ下で奈良大会はどう運営しますか。

 新型コロナウイルス対策を徹底し、無事に奈良大会を終え、甲子園に代表を送り出すことを最優先する。大会の規模縮小、開会式の簡素化、入場制限など新たなスタイルで運営する。

 たとえば入場者はチーム関係者に限定し、各チーム300人以内とする。応援リーダーや吹奏楽の応援はとりやめる。熱中症などにも気を配り、安全安心の大会運営をめざす。(聞き手・米田千佐子)

     ◇

 あなだ・としゆき 奈良県大和郡山市出身。奈良教育大大学院修了。地歴(社会)科教諭。専門は地理。北大和高教諭、山辺高校長などを経て、2020年から法隆寺国際高校長。山辺高で責任教師を務めたのを皮切りに、監督や責任教師などとして高校野球にかかわってきた。県高野連の理事や副会長を経て現職。

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