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大逆転勝利にしびれた夏 高校野球育成功労賞に坂東さん

2021年6月8日09時30分

 【徳島】日本高校野球連盟と朝日新聞社が高校野球の発展に貢献した指導者に贈る「育成功労賞」に、徳島商の野球部長(責任教師)などを長く務めた坂東徹さん(82)=徳島県小松島市=が選ばれた。夏の全国選手権大会出場が県内最多の23回を誇る伝統校で、選手らを支え続けた。

 坂東さんは富岡西、龍谷大でプレーした後、社会科教員として1962年に水産(当時)に赴任し、軟式野球部の創部にかかわった。その後、阿南工(当時)の監督・部長を経て84年に徳島商へ。翌年から部長になった。

 「今も忘れられない試合」と話すのは、93年の夏、75回大会の甲子園初戦(2回戦)の久慈商(岩手)戦だ。組み合わせが決まった直後、「相手は東北勢。勝てるだろう」と周囲には楽観論が強かったという。だが、試合が始まると簡単に失点を重ね、七回を終わって0―7と一方的なリードを許した。「顔には出さなかったが、負けを覚悟し、帰りのフェリーやバスの予約をどうするかで頭の中はいっぱいだった」

 そんな中、チームは八回に猛反撃。怒濤(どとう)の集中打で追い上げると甲子園のスタンドは騒然とした雰囲気に。一挙7得点で同点に追いつき、九回サヨナラで8―7の大逆転勝利を遂げた。「選手たちが、点差や勝敗を忘れて『次の打者につなごう』と無心で向かっていった結果。甲子園でこんなことが起きるなんて、と全身がしびれた」と振り返る。

 この夏の徳島商のエースが、のちに中日ドラゴンズで活躍し、大リーグでもプレーした川上憲伸さん。坂東さんは、まだ中学生だった川上さんが遊撃手として出場した試合を偶然観戦した。外野からの返球を中継し、本塁を狙った走者を2度も刺した肩の強さにほれ込んだ。「直感で将来は投手もできると思った。徳島商に入学後は徹底的に走り込んだ。『手を抜くな』と監督に怒られることもあったが、素直な性格で周囲の助言をよく聞いて、努力もしていた」と懐かしむ。

 部長は大会出場や練習試合の調整、選手の生活指導など、部の運営全般にかかわる。土日もほとんど休めなかったが、徳島商を2000年春に退職するまで15年続けた。部員数が多く、ベンチ入りすらできない部員も少なくない。そんな部員に声をかけて励ましたり、授業中にやる気のない態度を見せたら怒ったり。「一人の高校生として、野球だけでなく学校生活も大事にしてほしいという思いがあった」

 退職後は県高野連の公式記録員として徳島大会の運営に尽力したほか、少年野球の指導にもかかわった。今も母校・富岡西の練習試合にはネット裏に駆けつける。「球児はみんな純粋で一生懸命。そこがいい。努力している選手が、少しずつ成長していく。そんな姿をこれからも見守って、応援していきたい」(中谷和司)

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