新潟明訓 決勝進出 県勢対決制す 北信越高校野球
2021年6月7日09時00分 朝日新聞デジタル
第144回北信越地区高校野球大会(北信越地区高校野球連盟主催)の準決勝2試合が6日、新潟市中央区のハードオフ・エコスタジアム新潟であった。新潟明訓(新潟3位)が新潟産大付(同1位)を7―2で破り、県勢対決を制した。8日の決勝で、敦賀気比(福井)と対戦する。新潟明訓の決勝進出は、優勝した2007年春以来となる。
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仲間のミスはみんなでカバーしなければ、勝利にはつながらない。先制打を放った新潟明訓の小黒拓巳(2年)は振り返った。
二回裏、無死一塁で反町謙介(同)が犠打に失敗、走者を進められなかった。後続が安打を放ち、1死二、三塁の好機で打席がまわってきた。
反町は保育園からの幼なじみ。小学生のころから一緒に野球を続けてきた。「なんとしても、自分が反町の分まで走者をかえす」。狙い球を高めの変化球に絞った。
初球、狙っていたスライダーを左前に打ち返し、先制点を挙げた。ここから上位打線の連続安打でこの回一挙に4点を先取。試合の主導権を握った。
小黒は3安打を放つなど4打席全てで出塁し、2盗塁。8番ながらチームの攻撃を牽引(けんいん)した。「上位打線につなげてくれる打者」と島田修監督の信頼も厚い。
決勝の相手は、昨秋の北信越大会準々決勝で延長の末に敗れた敦賀気比。小黒は「リベンジするチャンス。バントや小技も交ぜながらチームの勝利に貢献したい」と話していた。(小川聡仁)