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男子部で頑張る女子の活躍の場は 高野連、意見交換へ

2021年5月2日07時30分

 ■女子高校野球はいま

 狭き門とはいえ、高校の女子硬式野球部で白球を追う選手たちには「甲子園」への道がつながった。

 一方、同じ女子部員でも、高校の公式戦に出られない選手がいる。

 社会人のクラブチーム茨城ゴールデンゴールズで男子とともにプレーし、現在は監督を務める片岡安祐美さん(34)もその一人だった。

 「いつか甲子園に出て、ドラフトにかかって、プロ野球選手になる」

 小学3年で野球を始め、本気でそんな夢を描いていた。

 中学3年の時、インターネットで調べた父から、高校で男子部に入っても、試合に出場できない規定があると知らされた。

 ショックを受けたが、「野球が大好きで、やめるなんて考えられなかった」。

 2002年、熊本商に進学し、男子と一緒に活動した。高1の時、小中学校までは当然のようにつけてきた背番号をもらえなかった。

 「これがあと2年、続くのか」

 覚悟して進学したはずだったが、落ち込んだ。

 履正社を強豪に育てた橘田恵監督(38)も男子に交ざってプレーしてきた。兵庫・小野高では練習生として入部が認められたものの、危ないからとノックも受けられなかったという。

 当時を、「試合がないから目標もない。ひたすらボールを追うだけだった」と振り返る。

 日本高校野球連盟は大会参加選手の資格について、「男子生徒」と規定している。

 体力差による危険防止などの観点からも、野球も含めた多くの団体競技が、男女が交ざって試合に出ることは想定していない。

 高校野球の投手の球速で言えば、女子は速くて120キロほどで、男子のトップ選手とは20キロ以上の差がある。打球速度も違う。

 「男子しか出られないルールをなくしたい」。片岡さんは高校時代、そう思っていたという。考えは変わってきた。

 「いま考えると、私の場合は男子との体力差は感じた。いまは女子の大会も盛んになっているし、男子部で頑張っている女子選手の選択肢が広まって欲しいという思いです」

 全国高校女子選手権の第1回大会が行われたのは97年。出場は5チームだった。一昨年の第23回には32チームが集い、今夏の第25回には41チームが参加を予定する。

 春の選抜大会は今春に第22回を迎えた。05年には高校、大学、クラブチームがアマチュア日本一を決める全日本女子硬式選手権大会が、10年には全国女子ユース大会も始まった。

 女子の大会は大きく発展してきたが、地元に女子部がないため男子部で活動する選手もいる。そんな女子部員が、こうした大会に出場することはできない。

 日本学生野球憲章の定めにより、日本高野連加盟校の部員は、他の野球団体への登録が認められていないためだ。

 昨年7月時点で、日本高野連に登録されている女子部員は1万1914人。大半がマネジャーとみられるが、いまも公式戦に出られない選手もここに含まれる。

 昨年2月、日本高野連と全日本女子野球連盟などは初めて意見交換の場を持った。

 日本高野連に所属する女子部員の活動の場を広げる方法を話し合い、女子の試合を甲子園でできないか、という議論もこの場で始まったという。

 全国高校女子選手権決勝の甲子園球場での開催が発表された4月28日。日本高野連の小倉好正事務局長は、加盟校の女子部員について報道陣から問われ、答えた。

 「今後も定期的に女子連盟の方々と意見交換をしていきたい。我々の加盟校の中にいる女子部員の活躍の場が、今後、どういうところで可能なのかどうかも含めて意見交換をしていこうと思う」

 男子部の女子選手が地域単位などでの選抜チームをつくり、女子の大会に参加できないか。女子連盟側にはそんな案もあるという。(坂名信行、大坂尚子)

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