天理24年ぶりの4強 智弁学園は敗退 選抜高校野球

2021年3月30日09時00分

 29日の第93回選抜高校野球大会は準々決勝があり、天理は仙台育英を10―3で下し、優勝した第69回大会(1997年)以来24年ぶりの準決勝進出を決めた。智弁学園は明豊に4―6で敗れ、優勝した2016年以来の準決勝進出を逃した。奈良県勢2校が第49回大会(1977年)以来44年ぶりに準々決勝へ進んだが、史上初の2校同時のベスト4入りはならなかった。

 天理は2死満塁のピンチを切り抜けた後の一回に内藤、瀬の連続適時打で2点。四回も政所、内山の連続適時打で計4点を追加し、その後も加点して3戦連続先発の達を援護した。天理は31日の準決勝第1試合(午前11時開始予定)で、東海大相模(神奈川)と対戦する。

 智弁学園は5点を追う五回、三垣の適時打で1点。その後は押し出し四球、山下の適時打などで3点を返したが、計16残塁。あと一押しがなかった。

     ◇

 1回戦の宮崎商戦は1失点完投、2回戦では健大高崎(群馬)を相手に被安打2の完封勝ち。注目右腕の天理・達孝太君(3年)が、我慢の投球で今大会3勝目をあげた。

 制球に苦しみ、二回までで5四死球。三回には今大会で初めて本塁打を浴び、気持ちの勢いも失っていた。そんな苦しい状況を攻撃陣が救ってくれた。同点の四回に打線が奮起。同じ3年生の政所蒼太(まどころそうた)捕手や内山陽斗(はると)主将の連続適時打で4点を挙げた。これで、エースは「気持ちのスイッチが入った」という。

 マウンドに上がると、1球ごとに内野陣が自分を鼓舞する声が響いた。「野手の期待に応えたかった」。調子が悪くても、持ち味の直球を要求する政所捕手を信じた。打ってこいと開き直るような気持ちで打者へ向かい、低めにボールを集める。球威が増し、コントロールを多少乱しても、相手が飛球を打ち上げることが目立った。

 八回までを3失点で抑えて、後を託した。164球を粘り強く投げたが、「3失点は自分のなかで納得のいかない投球。(技術面だけでなく)気持ちの面でもしっかり(次戦に向けて)もっていきたい」と試合後すぐに修正点をあげた。

 中1日で準決勝の舞台へ挑む。「ほかの投手にマウンドをゆずるつもりはない」。強気の姿勢は忘れていない。(平田瑛美)

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