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優勝時に演奏できず…東海大相模ブラバン、今年は録音で

2021年3月30日06時50分

 第9日の29日に登場した東海大相模(神奈川)。10年前の選抜で優勝したが、東日本大震災直後でブラスバンドの演奏はできなかった。コロナ禍で開かれた今大会もアルプス席での演奏はできないが、録音を使った応援で思いを届け、チームは準決勝に進んだ。

 一塁側のアルプススタンド。チアリーダーの生徒らは、録音した応援曲に合わせて踊った。初戦から3回目の応援になった部長の曽我友里絵さん(3年)は「曲の音が少し小さく踊りがずれてしまう。本当に難しい」。応援団がたたく太鼓の音を聞いてリズムをつかむ。「勝ち上がって応援するのも緊張してきたけど、目標だった甲子園で踊れてうれしい。感謝の気持ちを忘れず踊ります」

 同校の吹奏楽部は全国でも知られるが、今大会は新型コロナ対策で、アルプス席でのブラスバンドの生演奏は禁止されている。代わりに各チームは、事前に録音した応援曲を球場のスピーカーから流している。

 東海大相模は3月上旬の緊急事態宣言延長で部活動が制限され、応援曲を収録できなかった。そこで、数年前にチアリーダーの練習用に作ったものを使っている。この日のスタンドは吹奏楽部不在で少し寂しげだった。

 昨夏の甲子園交流試合で話題になった、学校で演奏する姿を動画サイトでリアルタイムで配信する「リモート応援」の準備も進めたが、感染リスクがあるとして初戦の2日前に中止に。吹奏楽部で指揮を担当する大西莉那さん(3年)は「みんなかなり落ち込んでいた」と話す。

 それでも2回戦には部員たち約50人が、部活動とは別にアルプス席に駆けつけ、応援グッズを手に試合を見守った。大西さんは「私たちがいつも演奏する曲に変わりはないので曲に乗って頑張ってほしい」。

 東海大相模は、選抜で優勝した10年前も似た状況だった。東日本大震災直後で、選抜大会は自粛ムードの中の開催。ブラスバンドなど鳴り物による応援は禁止で、東海大相模はチアリーダーの踊りもやめた。

 その中でチームは強豪校を破り、決勝は九州国際大付(福岡)に6―1で勝った。しかし、例年の優勝決定時のように選手たちがマウンドに集まって喜び合う姿は見られなかった。吹奏楽部顧問の矢島周司さん(46)は「祝賀会もなかった。ただ、野球部のメンバーから元気、勇気をもらった」と振り返る。

 今大会の懸命の応援に、門馬(もんま)敬治監督(51)は「甲子園は音が響くし、好プレーの時に乗っていける」、大塚瑠晏(るあん)主将(3年)は「ベンチの中でも応援曲が聞こえて、力になった」と話す。29日、チームは福岡大大濠を完封した。(黒田陸離、吉村駿)

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