継投多いセンバツ、増える複数投手制 球数制限で戦略は

2021年3月28日15時38分

 1人の投手につき、「1週間で500球」の投球数制限が設けられて初の甲子園大会となった第93回選抜大会は、1、2回戦が終わり、継投が目立っている。準々決勝まで勝ち上がった8校のうち、1、2回戦を1人で投げ抜いたのは計295球を投げた天理(奈良)のエース・達(たつ)孝太(3年)だけだ。

 今大会は大会前から「二枚看板」や「球速140キロ超の投手が4人」などの触れ込みが多く、複数投手制のチームが多かった。本番でも前評判通りの力を発揮し、仙台育英(宮城)は1回戦の明徳義塾(高知)戦で、東海大相模(神奈川)は2回戦の鳥取城北戦で、ともに左右の2投手による継投で零封勝ちした。

 10年前の第83回大会は、準々決勝に進出した8校のうち5校で同じ投手が1、2回戦を完投した。それが数年前から傾向が変わり、一昨年の第91回大会も今大会と同じで1、2回戦を完投勝ちしたのは1人だけ。「絶対的エース」より「複数投手」を育てる傾向が強くなったことがうかがえる。

 投手の健康を考える指導者も増えた。仙台育英の須江航監督は「選手には将来がある。一人ひとりと向き合って話し合うことが大切」。練習でも投球数を管理する。

 もちろん、「投球数制限」は各監督の頭を悩ませる。エースの小園健太(3年)を先発させずに2回戦で敗退した市和歌山の半田真一監督は「決勝で小園を投げさせるために、投球数制限も含めて決断した」と明かした。1回戦を完封した右腕は計14回を1失点で大会を去った。

 28日の試合が雨で順延され、休養日が1日減って準決勝と決勝が連戦となる。残りは7試合。投手の起用法にも注目したい。(山口裕起)

新着ニュース

アクセスランキング

注目動画

一覧へ