特別支援学校から甲子園めざせ 全国から生徒集め練習会

2021年3月28日03時12分

 熱戦が続く選抜高校野球。その夢の舞台・甲子園に、知的障害などがある高校生が挑戦するプロジェクトが、動き出した。東京都江東区の室内練習場で27日にあった初めての練習会には、新1年生から新3年生の11人が全国から集まり、白球を追った。

 プロジェクト名は「甲子園夢プロジェクト」。都立中野特別支援学校(中野区)の久保田浩司教諭が「野球の指導を通して生徒たちに夢を見させてあげたいし、自信を持たせてあげたい」と発案した。

 全国各地の特別支援学校に硬式野球部を設立し、日本高校野球連盟に加盟して正式に地区大会への参加を目指す――という道のりだ。特別支援学校に通う全国の生徒に呼びかけ、今回は都内のほか神奈川、埼玉、愛知、京都などから集まった。

 この日は、室内練習場「ベースランド新木場」で約2時間、投球フォームやバッティングの基礎的な動作を学び、ノックで白球を追った。千葉ロッテマリーンズで投手だった荻野忠寛さんも指導に加わった。

 軟式野球の経験者は多いが、初めて硬式ボールでプレーをした選手がほとんどだ。京都府から参加した村田敦さんは「ボールが重い。威力が全然違う」と興奮気味。神奈川県から来た松前敦喜さんは「プロに教えてもらえる機会なんてめったにない。グラブさばきを覚えたい」と目を輝かせていた。

 久保田教諭は「子供たちの可能性は無限大。プロ選手に教えてもらうことで、それぞれが自分に自信をつけて一歩を踏み出してくれればうれしい」と話す。特別支援学校にはまだ硬式野球部がほとんどないが、鹿児島県では2016年に特別支援学校の生徒が連合チームを組んで夏の地方大会に出場している。

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