中京大中京、大差で8強入り 春の勝利数は全国単独1位

2021年3月28日09時00分

 【愛知】第93回選抜高校野球大会(日本高校野球連盟・毎日新聞社主催、朝日新聞社後援)第8日の27日、中京大中京は2回戦で常総学院(茨城)に15―5で勝ち、ベスト8入りを決めた。夏の選手権で最多の78勝を挙げている中京大中京。選抜大会でも通算57勝となり、2年前に優勝した東邦を抜いて選抜勝利数での全国単独トップとなった。準々決勝は29日の第4試合で東海大菅生(東京)と戦う。

     ◇

 4安打3得点。中京大中京の杉浦泰文選手(3年)は、「自分はそんなに打つバッターじゃないけれど、タイミングが合って打てた。得点に絡めて良かったです」とはにかんだ。

 チームは計3安打だった1回戦から一転、活発に打った。2番打者の杉浦選手は一回に犠打を決めると、その後は中前、左前、左中間三塁打、四球、右前と全方向に打ち分けた。

 昨年、コロナ禍で中止になった選抜大会の出場校が夏に甲子園で1試合限定で対戦した「交流試合」で先輩たちの姿をスタンドから観戦していた。右翼を守っていたのは、1学年上の兄・文哉さんだった。

 自宅に戻ってきた兄が、興奮気味に話してくれたことを覚えている。「やっぱりすごいぞ。球場に入った瞬間から鳥肌が止まらなかった。甲子園という球場に圧倒された」。そして、3打数無安打に終わった思いも込めて、こう言われた。「自分が打てなかったヒットを託す」

 身長160センチと小柄な杉浦選手の武器は足だ。「塁に出たら走り回って、チームを勢いづけられるようにしたい」。そう臨んだ選抜大会で、1回戦では内野安打を1本放った。「試合が進むにつれて甲子園を楽しめた。1本打てたので良かった」。自然体で臨んだ2戦目で、さらに躍動した。

 祖父の故・藤文(ふじふみ)さんは、1966年に中京商時代の同校が春夏連覇したときの監督だ。その孫が活躍した試合の1勝で、春の単独最多勝利校に返り咲いたのも何かの縁だろう。(上山浩也)

関連記事

アクセスランキング

注目動画

一覧へ