得点力、底上げに期待 選抜出場の市和歌山、顧みて

2021年3月28日09時00分

 【和歌山】第93回選抜高校野球大会に出場し、2回戦で敗れた市和歌山。投手陣は2試合で2失点と結果を残したが、打撃陣はわずか2得点で、打線はつながりを欠き、長打は1本だけだった。甲子園で足りなかったものは何だったのか、担当記者が振り返った。

 打撃陣で唯一振れていたのは松川虎生(こう)君(3年)。「初回から相手に圧力をかけたい」と打順を4番から3番に上げた半田真一監督の狙い通り、県岐阜商戦の初回の安打を皮切りに、2試合連続でチーム唯一の複数安打を放った。半田監督も「大きな舞台に強い子やなと改めて感じた」と評価した。

 しかし、打線はつながりを欠いた。2試合とも連続安打はなく、4番の田中省吾君(3年)を含め、無安打の選手もいた。半田監督は明豊(大分)戦後、「課題は打線。もう少し得点力を上げていかないとだめだと思った」と指摘。松川君も「野手陣がもっとレベルアップしたい」と話した。

 一方で光明も見えた。小園健太君(3年)は計14回を投げて1失点。ピンチに一段ギアを上げ、一度の連打も許さなかった。明豊戦ではスライダーを狙われ決勝点を奪われたが、試合後は「今日の悔しさを絶対忘れずに、夏に向けてエースとしてチームをしっかり勝たせられるような投手になりたい」とさらなる成長を誓っていた。明豊戦で先発した米田天翼(つばさ)君(2年)も4回1失点と試合を作った。「投手陣は小園さんに頼ってばかり。夏に向けて、自分が何試合も投げられる投手になりたい」

 選手たちが目標に掲げる「日本一」を達成するためには、打線の強化と、小園君以外の投手陣の成長が必要だ。昨年の新人戦や秋季大会で敗れ、雪辱を誓う智弁和歌山を始め、県内にも強豪は多い。悲願を達成するための課題が見えた大会だった。(滝沢貴大)

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