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監督の想像を超えた代打サヨナラ 殻を破った東海大菅生

2021年3月27日17時28分

 (27日、選抜高校野球 東海大菅生5-4京都国際)

 1点を追う土壇場の九回裏、2死満塁。どんな球にも食らいつこうとした東海大菅生の代打・多井耶雲(やくも)が、続けてきた直球をバットで捉えた。

 初球を見逃し、2球目は力んで空振り。2年生で昨秋はベンチ外だった多井は、ここで目をつぶって深く息を吐いた。

 ベンチで見守る若林弘泰監督は覚悟した。「気持ちが強い子なので送り出したが、2球で追い込まれた時はちょっとだけ三振かなと頭にあった」

 しかし、監督の想像を超え、多井は冷静に振り返った。「気持ちで負けていなかった」

 1球高めに外してきたあとの4球目だった。勝負を急いだ相手バッテリーが選択した133キロを右翼線にはじき返す。サヨナラの二塁打。「頭の中が真っ白」。ランニング本塁打のように笑顔の仲間が待つ本塁まで駆け抜けた。

 この一打には勝利への執念が詰まっていた。九回表、1回戦の直前に肩の違和感を訴え、投げていなかった背番号「1」の本田峻也が今大会初登板。三塁走者を背負ったが、雄たけびを上げる投球で無失点。その裏、この冬は「打席での1球目」「守備での1歩目」と「1」にこだわってきた主将の栄塁唯が先頭で安打を放った。2点差の劣勢をエースが、主将が鼓舞し、一丸となってつないだサヨナラ劇だ。

 夏は4強入りはあるが、これまで3回出場して1勝もできなかった選抜で2勝した。殻を破ったチームは勝負強さという武器を手に入れ、突き進む。(坂名信行)

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