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神戸国際大付、8強ならず 後半に意地

2021年3月26日09時00分

 【兵庫】あきらめず、後半に意地を見せた。第93回選抜高校野球大会6日目の25日、神戸国際大付は2回戦に臨んだが、仙台育英(宮城)に5―13で敗れ、2005年以来16年ぶりの選抜8強には届かなかった。これで大会に出場していた県勢2校は、ともに姿を消した。

     ◇

 「走ってきたら投げてやろう」。八回裏、無死一塁。相手走者は、やはり仕掛けてきた。

 捕手の西川侑志主将(3年)は、投球を捕ると素早く二塁へ。この試合3度目の盗塁阻止だった。自分の送球で何とか勝ちにつなげたい。8点差を追う展開だったが、その思いは捨てていなかった。5番手としてマウンドに上がった中辻優斗君(2年)も後続を断ってくれた。

 打っては4番、守りでは要の捕手、そして主将。チームをどう引っ張るか、悩んでばかりだった。

 「どうしたら上を目指せるチームになるのか、その中心のキャプテンになれるのか」。選抜出場の知らせを待っていた1月27日の野球ノートに、こう書いた。

 現在部員約70人の大所帯。練習への意気込みに温度差があることが気になっていた。しかもコロナ禍で普段通りの練習ができない期間が長かったからか、士気も高まっていなかった。

 田中隆太部長(31)がノートに返事をくれた。「チームの事を考えると周りから嫌われる事も必要になってくる。それがキャプテン」

 和を乱しても、思ったことははっきり言わなくてはいけない。自分が一生懸命取り組むことで「ちゃんとやろう」と示さなくてはいけない。嫌われてもいい。勝つために必要なことはやる。そう覚悟を決めた。

 だから、練習中のノックの時にはコーチより先に厳しい口調で選手に言った。「しっかりやらんとあかん」。選抜出場も決まり、選手たちの表情は引き締まっていった。

 試合は序盤に大量失点し、苦しい展開。それでもベンチでは「しっかり塁に出て得点しよう」と鼓舞し続けた。

 5―13で迎えた九回表、2死一塁。「1点、1点を重ねたい」。試合をあきらめてはいなかった。その気持ちをバットで示すため、思い切り振った。この日2本目の左前安打だった。

 でも後続は断たれ、ゲームセット。青木尚龍監督は「西川はよくやってくれた。5人の投手をリードして、きつい面もあるだろうけど、彼ならやってくれるって思ってた」。

 「また帰ってくる」。覚悟を決めた主将は夏に向けて走り続ける。(西田有里)

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