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専大松戸、好投手に食らいつき惜敗 選抜高校野球1回戦

2021年3月26日09時00分

 【千葉】第93回選抜高校野球大会の第6日が25日、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)であり、専大松戸は1回戦で強豪の中京大中京(愛知)に0―2で惜敗した。創部62年目での甲子園初勝利はならなかった。コロナ禍でアルプス席への入場は保護者や控え部員らに限られたが、試合後は選手たちに惜しみない拍手が送られた。

     ◇

 憧れの甲子園のマウンドに立っても、専大松戸のエース・深沢鳳介(おうすけ)君(3年)は落ち着いていた。強豪相手でも、抑える自信はあった。

 四回裏、1死二塁のピンチ。打席に4番打者を迎えた。冬の間に磨いた内角の直球で詰まらせ、二ゴロ。続く5番打者も遊直に打ち取り、切り抜けた。

 マウンドで表情を変えることはほとんどない。淡々と、テンポ良く低めに投げる。野手陣も「深沢なら絶対抑えてくれる」と信頼を寄せる。この日も二回裏、失策した後輩に右手でOKサインを送り、「任せろ」。続く打者を一ゴロに打ち取った。

 小学1年から野球チームに入り、投手を任された。野球経験がある父の「投手は野球の『王様』。勝敗は投手の出来が決める」という言葉を受け、責任感をもって努力してきた。中学時代から、登板した試合はすべてビデオに保存。自宅で漫画を読んだりテレビを見たりすることはあまりなく、夕食中や車での移動中もビデオを繰り返し見て、投球の反省をした。昨秋、背番号1をつけた。

 冬の間は居残りで毎日走り込み、自宅では筋トレに励んだ。栄養素の勉強もし、高タンパクの食事に気を遣った。中京大中京との対戦が決まってからは、打線の特徴や注意すべき選手をビデオで確認し、対策を練った。

 昨秋、130キロ台後半だった直球の最速はこの日、143キロを記録した。冬に新しく覚えた、打者の手元で鋭く曲がる変化球ツーシームも交ぜながら、8回を被安打3、失点2。失点した七回以外は付け入る隙を与えず、持丸監督にも「100点」と言わしめる好投をみせた。

 試合後、チームカラーの緑色に染まったアルプス席を見上げた。負けた悔しさがこみ上げ、涙がこぼれた。「自分たちはまだ甘い」。また夏に甲子園に戻ってくる。そう決意した。(福冨旅史)

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