史上初の「なにわ決戦」 大阪桐蔭×履正社を振り返る
2021年3月27日12時00分
2年ぶりに球春到来――。第93回選抜高校野球大会が3月19日から阪神甲子園球場で開催中。夏と同じく、甲子園の歴史を彩ってきたセンバツの名場面を、担当記者がゲストを交えながらトークで振り返ります。題して「音でよみがえる甲子園」。
◇2017年第89回大会 決勝=4月1日
大阪桐蔭(大阪) 110 001 005|8
履正社(大阪) 000 000 030|3
○…投手にとって立ち上がりは大事だ。勝負のあやになった。
一回、履正社の竹田は藤原に先頭打者本塁打を許した。準決勝まで不振の藤原だけでなく、大阪桐蔭打線を乗せてしまった。二回は坂之下、六回は再び藤原の本塁打で失点。八回に味方が同点としたが、相手の勢いをそげない。九回はなんとしても先頭を打ちとりたいところで、坂之下に安打を打たれてピンチを招き、本塁打や藤原の三塁打でたたみかけられた。
一方、大阪桐蔭の徳山は一回を三者三振で滑り出し、勢いづいた。五回までは無安打。主軸の安田、若林に初安打を許したのが八回。同点にこそされたが、履正社には攻撃のリズムをつくらせなかった。