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東播磨、粘って粘ってあと一歩 選抜高校野球大会

2021年3月23日09時00分

 【兵庫】粘ったが、振り切られた。第93回選抜高校野球大会3日目の22日、21世紀枠で春夏通じて初の甲子園に挑んだ東播磨は、明豊(大分)に9―10でサヨナラ負けを喫した。一時は4点差をつけられたが、土壇場で同点に。延長戦にもつれたが、十一回裏に力尽きた。

     ◇

 2人の投手は186球を、自分を信じて投げ込んできてくれた。

 先発の鈴木悠仁(ゆうと)君(3年)がマウンドを降り、四回から若杉錬(れん)君(同)が後を継いだ。六回途中から再び鈴木君がマウンドに。2人で12安打を浴び、与えた四死球は9個。捕手の田中慎二君(同)は何度もマウンドに駆け寄り、走者を背負う2人を何度も励ました。

 体も張った。七回裏、相手打者がファウルゾーンに打ち上げた球をフェンスまで追いかけ、滑り込んだ。「ゴン」。フェンスに当たったが、冷静な表情で本塁に戻った。「大丈夫」と口が動いた。

 忍耐力には自信がある。毎日、加西市の自宅から稲美町にある学校までの19キロを片道90分かけて自転車で通学してきた。舗装されていない砂利道を登ったり下ったり。「5回くらいはパンクした」。修理を重ねても、愛車は入学後3台目。

 それでも午前7時40分からの朝練は一番乗りだ。午前7時には学校に着くように家を出る。放課後の練習を終えて自転車で帰宅し、宿題などもこなすと5時間も眠れればいい方だ。入学した頃は通学だけで5キロやせた。バッテリーを組む鈴木君も「家が遠くて大変なのに朝もみんなより早くて尊敬している」と話す。

 「俺が止めたるからな」。この日、鈴木君にはこう声をかけていた。でも十一回裏、無死満塁。最後は、相棒の乱れた一球を止められなかった。

 東播磨を進学先に選んだのは、走塁や小技を絡めた野球を手がける福村順一監督の元で野球がしたかったからだ。その福村監督は試合後、陰の立役者としてたたえた。「鈴木のスライダーを相手チームが狙ってくる中で、我慢強くリードしてくれた」。春の敗戦を糧に、夏に挑む。(西田有里)

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