上田西、初戦に挑む 秋大敗の雪辱を 投打とも強化

2021年3月22日09時00分

 【長野】第93回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高野連主催、朝日新聞社後援)に初出場する上田西は、23日の第3試合で広島新庄(広島)と対戦する。冬のトレーニングで投手陣を強化。打線も専門家の助言を受けて好調を維持している。これまでの甲子園での最高成績は1勝。新しい歴史を開くことが目標だ。

 上田西は、昨秋の北信越大会の準決勝で強豪星稜(石川)に逆転勝ちしたが、続く決勝ではエース山口が連戦の疲労で降板。そのあとを堀内、高梨らが継投したが、敦賀気比(福井)に大量得点を許し、5―16と大敗した。

 その悔しさを冬場のバネにしてきたのが投手陣だ。特に下半身の強化に力を入れてトレーニングに取り組んできた。

 最速141キロの直球が武器の堀内は、スクワットで使うバーベルの重さが今冬で70キロ増え、170キロを上げられるようになった。体のブレが少なくなり、直球、変化球ともにキレが増した。「謙作(山口)に任せきりではなく、チームに勢いがつく投球をしたい」と自信を見せる。

 さらに調子を上げてきたのが松村。昨秋はベンチから外れたが、その後、投球フォームを変更。上手投げから横手投げにしたことで力が伝わりやすくなり、安定感のある投球ができるようになった。「スライダーで三振をとれるようになってきた」と松村。

 エースの山口も自信をのぞかせる。体重は2・5キロ増え、下半身の筋力もアップ。球の威力と制球力を磨いた。目指すは初戦での完封といい、盗塁など相手の機動力を見据えた戦略を練る。昨秋の大会では連投による疲労が課題となったが、「昨秋は自分が投げなきゃと感じていた。最近は後ろがいて心強い」と仲間たちに強い信頼を寄せる。

 チーム打率が4割を超す打線も好調だ。選手たちが心がけているのは「低くて強い打球でつなぐ」こと。

 とりわけ中軸を担う主将の柳沢は6割近い打率を誇る。その打線をさらに強化しようと、今冬、新しいトレーニングを取り入れた。考案したのは、吉崎琢朗監督の兄で、多くのスポーツ選手とも交流のあるトレーナーの正嗣さん(40)だ。柳沢主将らが教えられたのは、呼吸を意識することで、器具を使わなくても体に負荷がかかるというトレーニング法。続けることで筋力がつき、動きにもキレが生まれたという。

 一番打者として打線を引っ張る笹原は、前傾になっていた姿勢を修正。スイングスピードが増した。「初球から積極的に打ちにいきたい」と強気だ。

 打撃好調でムードメーカーとしても張り切っているのが滝沢だ。「打ったり、ベンチでも声を出したりして盛り上げたい」と意気込む。

 今大会の直前合宿では、京都や徳島で練習試合を重ねた。吉崎監督は「選手は技術、体力面ともに、日数以上の成果があった。平常心で試合に臨みたい」と語り、選手たちの活躍に期待を寄せる。(緑川夏生)

関連記事

アクセスランキング

注目動画

一覧へ