好左腕が多い今年のセンバツ 柔剛さまざま、特徴を解説

2021年3月21日13時47分

 今大会(第93回選抜高校野球大会)は、好左腕が多いのが特徴だ。

 大会第2日を終え、各校のエースが前評判どおりの活躍をみせて息詰まる投手戦が目立っている。6試合のうち2点差以内が3試合で、うち2試合は延長戦に。ロースコアの接戦の末に初戦で涙をのんだ注目の左腕もいた。

 開幕試合に登場した北海(北海道)の木村大成(3年)は、昨秋の公式戦防御率が今大会の主要投手トップの0・34。しなやかな腕の振りから右打者の胸元へ食い込む直球と大きく曲がるスライダーを大舞台でも披露した。

 神戸国際大付(兵庫)を相手に4回まで無安打。最後は、延長十回に四球から崩れてサヨナラ負けしたが、2年ぶりの球春到来にふさわしい146球の力投だった。

 仙台育英(宮城)に0―1で惜敗した明徳義塾(高知)の代木大和(3年)は制球力が光った。二回に先制打を浴びたが、簡単に崩れない。得意のカットボールを低めに投げ続け、計10安打を浴びながらも最少失点にとどめた。

 東海大甲府(山梨)の若山恵斗(3年)はアウトをとるたびに雄たけびを上げ、ピンチでも笑顔で11回を投げきった。同じ東海大系列の東海大相模(神奈川)に敗れ、試合後に号泣した姿も印象的だった。

 その東海大相模のエースも左腕の石田隼都(3年)。好救援で3回7奪三振と力を見せた。

 第3日以降も、柔剛さまざまな左腕が相次いで登場する。東海大菅生(東京)の本田峻也(3年)は一塁寄りに右足を踏みだす独特のフォームで球の出どころが見づらい。大阪桐蔭のエース松浦慶斗(3年)もツーシーム、カットボールの制球力が光る。

 智弁学園の西村王雅(3年)、明豊(大分)の太田虎次朗(3年)、福岡大大濠の毛利海大(3年)ら楽しみな素材がずらり。「春は投手力」と言われるように、大会を通して、引き締まった好試合が繰り広げられそうだ。(山口裕起)

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