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「地道に、丁寧に」浸透する島田流 常総学院いざ選抜

2021年3月21日09時00分

 【茨城】19日に開幕した第93回選抜高校野球大会に5年ぶりに出場する常総学院。昨夏就任した島田直也監督にとっては、指揮官として初の甲子園となる。夏の全国選手権大会の準優勝投手で、プロ野球経験者と球歴は華やかだが、重視するのは丁寧で基本に忠実な野球だ。その考え方が、選手にも浸透してきた。

 新チームの原点は、昨夏の県南地区の大会・藤代戦だ。取られた27個のアウトのうち、飛球は18個。長打を狙う打線は空転し、1―2で敗れた。

 これ以降、島田監督は「低い打球をセンター返し。長打はその延長」と繰り返し説いた。投手としての経験に裏打ちされた助言だった。「本塁打を打たれるより、ヒットをつながれる方がよっぽど嫌だったから」

 昨秋から低い打球を打つ練習を徹底し、単打でつなぐ攻撃がチームの身上となった。昨秋の関東大会では4試合で52安打を放ち、うち単打は40本。冬は体幹を鍛えるトレーニングに取り組み、選手のスイングにも力強さが増した。だが、秋に打線の中軸を担った三輪拓未君(3年)は「選抜でも、センター返しの意識は変わらない」と言い切る。

 指導の根本には、目立つプレーではなく、地道に野球に向き合うことを求める考え方がある。技術的なことだけでなく「練習、試合前の準備をしっかり」「あいさつや掃除、日々の生活を丁寧に」と指導する。

 新チームで4番に座る青木良弘君(3年)は試合前のイメージ作りや道具の手入れに力を入れるようになった。「新チームで習慣づいたことが、いいプレーにつながっている」と話す。

 エースの秋本璃空(りく)君(3年)は、「技術より、必死さや丁寧さを求められている」と感じている。島田監督からは「どんな場面も丁寧に投げる」と何度も説かれた。打者を追い込んでから、勝負を急いで痛打される弱点を見つめ直し、最近の紅白戦や練習試合ではストライクゾーンの外の球を意識するようになった。

 投手陣のもう一人の要、大川慈英(じぇい)君(3年)の成長も著しい。「ただ打者に向かって投げていた」という大川君に、島田監督が言い聞かせたのが「状況判断」だ。アウトをとるのは三振だけではない、走者がいればゴロを打たせて併殺に――。11日の筑波大との練習試合では、5回を投げて4安打1失点。大学生を相手に堂々とした投球を見せた。昨秋まで「秋本におんぶにだっこ」と口にしていた島田監督も、今では「秋本と大川の二枚看板」と話す。

 同校を春夏通算2回の優勝に導いた名将・木内幸男さんの教え子でもあり、采配には注目が集まる。「似せようというつもりは全くない。でも木内監督の指導は体に染みついているので、無意識に似てしまうかもしれない」と話す。

 23日の第3試合で敦賀気比(福井)と戦う予定だ。田辺広大(こうた)主将は「監督に優勝をプレゼントしたい」と意気込むが、当の本人はあくまで謙虚だ。「自分たちは挑戦者。相手に、必死に食らいつくだけです」(伊藤良渓)

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