天理 連打で初戦突破 6年ぶりのセンバツ勝利

2021年3月21日09時00分

 【奈良】20日の第93回選抜高校野球大会の1回戦で、天理(奈良)は宮崎商を7―1で下し、6年ぶりの選抜勝利をあげた。2回戦は24日の第3試合(午後2時20分開始予定)で、健大高崎(群馬)と対戦する。

 天理は二回2死三塁から木下の適時三塁打で先制。達も適時打を放ち2点を奪った。七回は政所、内山の連続適時打で4点を奪い突き放した。先発の達は10奪三振、1失点で完投した。

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 公式戦初出場の背番号18が大舞台で躍動した。

 一回の2死一、三塁のピンチをしのいで迎えた二回、2死一塁で天理の7番打者・木下和輔(わすけ)君(3年)が公式戦初となる打席へ入った。「ここで1点取ったら乗っていける。絶対かえしてやるぞ」

 1球目はボール。2球目のボールで、一塁走者が盗塁と悪送球で三塁へ。狙い球は直球に絞った。3球目、きた直球を力強く振り抜くと、打球は右中間へ。三塁まで一気に駆け抜けた木下君はガッツポーズした。「やってきたことが出たと思って喜びが出た」

 中堅手で出場したが、入学時は投手だった。いろいろ指導を受けるうち、投げ方に悩むように。「思っていたのと違うことが起きすぎて苦しかった」。1年生の終わりごろ、最後は自ら外野手をやりたいと申し出た。この冬は、きれいにスイングするフォームを心がけてバットを振り込んだ。

 先発と知らされたのは試合当日だ。これまでの練習試合で打撃の調子がよかった木下君に、中村良二監督が「きょう先発だから」と伝えた。「すごくいい表情で『わかりました』と。思い切りのいい子なので、物おじしないでスイングしてくれるかなと思った」

 先制の場面。2ボールからのファーストストライクを逃さなかった。期待に見事にこたえた。

 7―1で勝利。勝って流れる校歌を、グラウンドで並んで聴くのも初めてだ。「今まで野球をやっていた中で一番うれしかった」。喜びをかみしめた。(米田千佐子)

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