「東西の横綱」横浜×PL三番勝負、始まりは春の準決勝
2021年3月26日12時00分 朝日新聞デジタル
2年ぶりに球春到来――。第93回選抜高校野球大会が3月19日から阪神甲子園球場で開催中。夏と同じく、甲子園の歴史を彩ってきたセンバツの名場面を、担当記者がゲストを交えながらトークで振り返ります。題して「音でよみがえる甲子園」。
◇1998年第70回大会 準決勝=4月7日
横浜(神奈川) 000 000 021|3
PL学園(大阪) 000 002 000|2
○…横浜が巧者のPL学園を破ったが、勝因は松坂の好投と打撃陣の冷静な攻めだった。松坂は速球、スライダーで5安打の2失点にとどめた。六回、古畑に先制の2点二塁打を浴びたが、そのほかは落ち着いた投球をした。
打線も落ち着いていた。八回1死二、三塁の好機を作り、松坂の三ゴロが本塁悪送球を誘って同点。九回は相手守備の乱れを突いて無死一、三塁。加藤が外角の難しい球を飛びつきながらバットに当て、二塁前にスクイズを決めて決勝点を奪った。
PL学園は勝ちを意識したわけではあるまいが、珍しく終盤に浮足だった。それまでは、好守をみせていただけに惜しまれる。