健大高崎、集中打で初戦突破 選抜高校野球

2021年3月20日09時00分

 【群馬】19日に阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開幕した第93回選抜高校野球大会で、健大高崎は第3試合に登場した。長打を集中させて下関国際(山口)を6―2で破り、初戦を飾った。健大高崎の選抜大会での勝利は、8強入りした2017年以来4年ぶり。

 健大高崎は二回、森川の安打に伊藤と高松の二塁打で2点を先制。八回には、相手の失策や盗塁に絡めた小沢の適時二塁打や綱川の2点適時二塁打などで4点を追加し、突き放した。

 公式戦初先発のエース高松は八回まで1安打投球。四回から八回まで5イニングを三者凡退に抑えた。九回に2点を失ったが、投げきった。

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 堅守の下関国際から6点を奪い、3安打2得点に抑えた。甲子園の大舞台で公式戦初先発を迎えたエース高松将斗(2年)の完投とチームの勝利を支えたのは、捕手の綱川真之佑(2年)だった。

 豊富な投手陣の特徴を知り尽くし、各投手の試合中の気持ちの乗せ方も分かっている。高松は、エースとしての責任感が強い分、実は緊張しやすい。

 「かっこよく立てよ」。マウンドに駆け寄った綱川は、報道陣のカメラを指さしながらからかい、高松の力を抜いた。そんな場面が何度もあった。

 高松の持ち味の気迫あふれる直球やキレのあるスライダーを生かそうと、風向きも考えながらリードした。高松が三振を奪って「しゃー!」と叫ぶたび、綱川もうなずいた。

 高松の投球数が100を超えたころ。完投の経験が少なく疲れがにじみ始めていた。「最後くらい楽させてやるか」。八回2死一、二塁で打順が回ってきた綱川は2球目の高めのスライダーを迷わず振り抜いた。芯をとらえた感覚がした。4点差を6点差に広げる2点適時二塁打となった。

 試合後、高松は「綱川のリードは思い描いた配球と一致する。息が合って、自分の投げたい球を投げられた」。綱川も「ここ最近の投球で一番良かった」と高松をたたえた。

 目標の日本一への一歩を踏み出した。綱川は「次の試合でも球の行方をしっかり考えながらリードして、自分が中心に試合が回るくらいにしたい」。そう力をこめた。(松田果穂)

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