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「自分たちの代の分まで」は好きじゃない 前主将の思い

2021年3月19日09時45分

 頑張れ、後輩たち――。春夏の甲子園が中止になった2020年度の3年生たち。昨春、出場が決まっていた選抜高校野球大会がなくなった健大高崎の戸丸秦吾・前主将に、異例の1年間を振り返ってもらうとともに、19日の大会第1日第3試合に登場する後輩たちにメッセージを送ってもらった。

 去年1年間は、「経験できない経験」はできた。気持ち的には悔しい部分が多かったですけど、今はこの経験も将来の糧になるかな、ととらえていこうと思っています。

 選抜の中止が決まった時、主将として表では「引きずっていない」と言っていましたけど、実際は引きずっている部分もありました。「夏もある」とは言っていたけど、あの頃はコロナも今に比べたらどうなるかもまったく分からない状況でしたから。

 結局、夏も甲子園は中止になりました。前を向けたのは、母からの言葉があったからでした。

 「自分たちの代がスポーツをやらないことによって、何千人もの命が助かっている。人助けをしたと思え」と言われて。あそこまで感染を防げたのは、自分たちの代が我慢した結果だという風にとらえるようにしました。そう思わないと、納得できなかった。

 甲子園で高校野球ができるのは、人生で限られたチャンス。子どものころに見ていた、観客があれだけいる中での野球はどれだけ楽しいのかなと期待していました。満員のお客さんにプレーを見てもらいたかった気持ちがあるし、大会があったら結構おもしろいところまではいけたんじゃないかと思います。

 6月ごろは、チームのモチベーションを保つのが本当に難しかったです。

 3年生30人のうち、本当に気持ちが入っているのは20人くらいでした。レギュラーの中でも気持ちが切れる人は切れちゃっている状態でした。

 自分自身は「やらないと」と思いつつ、やらない人に対して声をかけるときに、「甲子園がないから無理じゃん」って言われると、その気持ちも分かる。

 強く自分の意見で引っ張れない感じがありました。キャプテンって難しいなと、一番感じた瞬間です。

 後輩たちは冬場、急激に成長しました。個々のレベルアップをすごく感じる。「これが選抜があるチームの練習か」と、すごく感じました。

 うらやましい部分は、かなりあります。正直、この前もトーナメント表を見てイラッてしましたし(笑)。

 でも、「自分たちの代の分まで頑張って」みたいなのは好きじゃないです。

 後輩たちは後輩たち。自分たちとはまた違う健大高崎だと思うので。「その健大の野球を色んな人に見せてあげて」と後輩たちに言っています。

 緊張するとは思うけど、ほどよく楽しんでこいって。昨秋の関東大会も優勝ですし、本当に強いと思いますよ。

    ◇

 戸丸・前主将は立教大に進学し、野球を続ける。(構成・山口史朗)

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