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創部5年目で初の甲子園 「快挙」で野球王国復活へ

2021年3月18日10時36分

 第93回選抜高校野球大会が19日に開幕する。四国代表の聖カタリナ(松山市)は、大会第5日(23日)に東海大菅生(すがお)(東京)との初戦を迎える。コロナ禍に見舞われた創部5年目。先輩からのバトンを受け継ぎ、初めての甲子園に臨む。

 共学化にあわせ、2016年にできた硬式野球部。「創部のころより、この夏が一番しんどかった」。チームを立ち上げた越智良平監督(40)は、この5年をそう振り返る。

 創部1年目の夏。愛媛大会でいきなり8強入りした。勢いにひかれて部員が集まり、鮮やかな赤いユニホームで愛媛の野球に新風を吹かせてきた。

 しかしこの1年、コロナ禍の暗雲が立ちこめた。昨春、関東や関西から入学した新入部員は一時、感染拡大防止の措置として、寮の1人部屋に「待機」となった。小沢武門(たけひろ)主将は「後輩の部屋の前に、ご飯を置きに行った」。

 5月には選手権大会と愛媛大会の中止が決まった。当時の主将だった山田脩斗さん(18)は「挑む場所がなくなって、落ち込んだ」と話す。越智監督も「目指す場所がないのに『頑張れ』とは、よう言えんかった」。

 夏の独自大会は2回戦でコールド負けした。2年生右腕として先発した桜井頼之介投手は、この試合5失点。「3年生のために頑張りたかった。なのに、自分の投球が情けなくて申し訳なかった」

 新チームは、四国王者が出場できる「神宮大会を目指す」と、大きな目標を定めた。中心となる新3年生は、入学したときから全員が同じクラス。石川航大捕手は「一緒のクラスだから分かることもある。仲はいい」。チームの一体感を高めて、秋に臨んだ。

 県大会で優勝し、四国大会でも準優勝。チームは選抜への切符をつかんだ。出場が決まった日、前主将の山田さんは「自分らになかった甲子園。後輩に決めてほしいと思っていたから、すっきりした」と話した。

 ただ、ウイルスの脅威は身近に迫る。

 四国大会後の昨年11月下旬、学校で新型コロナのクラスター(感染者集団)が発生。全体練習を休止し、個人でトレーニングを重ねた。小沢主将は「クラスターは仕方ないこと。心配というより、個人の課題を見つめ直す機会になった」。

 用具の消毒、こまめな手洗い、うがい。感染対策を試行錯誤しながら、甲子園の開幕を迎える。越智監督は「つらかった3年生の夏があって今がある。バトンを受け取り、走っていかないと」。小沢主将も「先輩は挑むことすら許されなかった夢の舞台。先輩への恩返しになるような試合がしたい」と意気込む。(照井琢見)

     ◇

 開幕を前に、愛媛県から聖カタリナにスクールカラーと同じえんじ色の応援旗が贈られた。中村時広知事は「創部5年での出場は快挙。野球王国復活へチーム一丸となって頑張ってほしい」と激励した。

 小沢武門(たけひろ)主将は「楽しさを忘れないように戦い、地元に恩返ししたい」と意気込み、越智良平監督は「打ち勝つ野球を看板にしてきた。いい緊張感でやりたい」と話していた。(天野光一)

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