市和歌山、バッテリー軸に挑む晴れ舞台 選抜高校野球

2021年3月17日10時00分

 19日に開幕する第93回選抜高校野球大会に市和歌山が出場する。全国屈指の実力を持つバッテリーを軸に、持ち味の守備力と冬場に磨いた攻撃力で日本一に挑む同校の選手たちを紹介する。

 エースの小園健太君(3年)は最速152キロの直球を誇るプロ注目の本格右腕。持ち味は打者の手元で小さく変化するカットボールやツーシームなどの変化球だ。転機は、1年夏の南部戦での敗戦だった。「決め球が直球しかなく、その直球を打たれて負けてしまった。あの時の経験から、直球と見分けがつかない変化球を覚えようと思った」。今の投球スタイルに変わり、昨秋の近畿大会では3試合を投げて1失点と抜群の結果を残している。冬場の練習で直球の平均球速を上げ、直球と変化球との球速差も縮めた。

 小園君以外の投手陣の存在も欠かせない。先発を任されることもある右の本格派・米田天翼君(2年)、近畿大会で好投した変則右腕・伊藤晃宏君(3年)、左腕・宮本勇君(2年)が控える。宮本君は「メディアで『小園さんありきのチーム』と書かれることもあるが、2番手以降の投手も成長してきている。活躍できると思う」と話す。

 野手の大黒柱は、主将を務める捕手の松川虎生君(3年)だ。長打力があり、昨秋の県大会決勝では逆転本塁打を放った。「初回から相手に圧力をかけたい」という半田真一監督の方針で、秋季大会後、打順は4番から3番になった。

 松川君に代わり4番を任されたのが、勝負強さが持ち味の田中省吾君(3年)。「小園がいつも抑えてくれているので、打撃陣がしっかりしないと。甲子園では今までなかなかできていない『打ち勝つ野球』を見せたい」と意気込む。このほか、俊足巧打の河渕巧君(3年)が1番、秋季大会はベンチ外だった大池悠太君(2年)が2番に入る。大池君は内野手から外野手に転向してから、打力が飛躍したという。

 5番の平林直君(3年)は冬場に長打力を磨いた。川島碧生君(3年)、杉本明弘君(3年)の一、二塁間は、小園君・松川君も含めて中学時代からのチームメートで、連携は抜群だ。吉見和航君(3年)は冬場に長打力をつけ、好機での活躍を誓う。

 大会初戦(22日午前9時開始予定)の相手・県岐阜商は、好左腕・野崎慎裕君(3年)を擁する。攻略のため、昨年のチームのエースで選抜での登板経験もある左腕、岩本真之介君に紅白戦で練習相手を務めてもらった。松川君は「(2・3年生にとっては初めての甲子園で)緊張するとは思うが、チーム一丸となって、まずは目の前の相手を倒すつもりでやりたい」と話した。(滝沢貴大)

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