県勢初優勝へ 「失うものない」強豪PL倒した沖縄尚学
2021年3月20日08時00分 朝日新聞デジタル
2年ぶりに球春到来――。第93回選抜高校野球大会が3月19日から阪神甲子園球場で開催されます。夏と同じく、甲子園の歴史を彩ってきたセンバツの名場面を、担当記者がゲストを交えながらトークで振り返ります。題して「音でよみがえる甲子園」。今春登場の32校の見どころもお伝えします。
◇1999年第71回大会 準決勝=4月3日
沖縄尚学(沖縄) 200 100 200 012|8
PL学園(大阪) 010 100 300 010|6
(延長12回)
○…沖縄尚学が勝負強い打撃と比嘉公の粘り強い投球で、3時間を超す激戦を制した。
沖縄尚学は十二回、先頭浜田の左前安打とバントで2死二塁とした後、比嘉公が左翼線へ二塁打、続く荷川取の左翼線安打で2点を勝ち越した。
四回途中から救援した植山の制球が甘くなると、好球必打でたたみかける打撃は見事。主戦比嘉公も得意のカーブを狙われ、毎回走者を許しながらも、要所を締め、決定打を許さなかった。
PL学園も七回、2死から敵失を機に安打を連ねて3点差をはねかえした。十一回も田中一の右前安打で追いつくなど、さすがと思わせたが、序盤の再三の好機で一気にたたけなかったのが響いた。