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明豊、初の決勝進出 選抜高校野球

2021年4月1日09時00分

 【大分】阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開かれている第93回選抜高校野球大会で、明豊は31日の準決勝で中京大中京(愛知)を制して決勝に進出した。明豊の決勝進出は春夏通じて初。県勢では1967年、第39回大会で優勝した津久見以来54年ぶり。1日、東海大相模(神奈川)と紫紺の大優勝旗をかけて対戦する。

     ◇

 昨年の選抜大会出場を決めながら、コロナ禍で大会が中止となった明豊のOBたちが一塁側アルプス席に集い、後輩たちの戦いを見守った。

 四回表、均衡を破った塘原(ともはら)俊平選手の打席を祈るように見つめていたのは為藤隆心さん(18)。この春に明豊を卒業したばかりで、1学年下の「塘原」は寮のルームメートだった。「まじで頼むぞ」という声援に応えるように、塘原選手はファウルで粘りながら左翼へ先制の犠飛を放った。一挙5得点のビッグイニングへとつながった。

 1年前。練習が休みだった日に、寮のテレビで選抜大会中止のニュースを知った。「絶望でした」。落ち込んでいた為藤さんを寮の部屋で励ましてくれたのが塘原選手だった。中学時代に所属した福岡県内のチーム同士で対戦経験がある。練習熱心な後輩だった。

 監督が「最弱のチーム」と評した後輩たちは、一人一人の負けん気が強く「あの言葉で気合が入ったんでしょうね」と振り返る。

 OBたちは引退後も、毎日のように球拾いや水まきなど、練習のサポートを続けてきた。今年2月の退寮の日、後輩たちの練習中に為藤さんたち3年生は、ホワイトボードに「選抜で日本一になってくれ」というメッセージを残した。準々決勝の智弁学園戦の前、為藤さんは通信アプリのLINEで「ヒットを打てていないことは考えるな。考えても落ちるだけ」と塘原選手を励ました。

 準決勝前日、OBたちはレンタカーに乗り合わせて九州から駆けつけ、宿舎で後輩たちに「明日も頑張れ」と声をかけた。塘原選手は「日本一になります」と力強く答えたという。去年の主力打者だった布施心海さんや、エースだった若杉晟汰さんらも後輩たちに電話などで激励やアドバイスを続けている。

 中京大中京の猛追を振り切った後輩たち。為藤さんは勝利を見届けると、「粘り強かった。めちゃくちゃ成長してる。かっこいい」と後輩をたたえた。

 為藤さんは福岡大学で野球を続けている。明豊の全国での最高順位だったベスト4を超えた後輩たち。決勝は入学式があって甲子園へ行くことはできないが、後輩たちを信じて九州からエールを送るつもりだ。(宮野拓也)

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