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岐阜の1年を振り返る コロナ禍で制約があった高校野球

2020年12月20日09時00分

 新型コロナウイルスの猛威が吹き荒れた今年、高校野球は春の選抜に続き、夏の選手権大会も中止された。異例ずくめの1年だったが、様々な制約の中でも、球児たちは限られた舞台で、ひたむきなプレーを見せてくれた。

 選手権大会の中止を受け、県高校野球連盟は7、8月、独自の「夏季岐阜県高校野球大会」を開いた。

 県内64校から63チームが参加した。試合は無観客で、スタンドでは補助員として球場入りした控え部員や保護者らが拍手を送った。コロナ禍での休校や長雨の影響で、選手たちは十分な練習時間が取れず、失策や四死球の目立つ試合もあった。それでも試合後のインタビューでは3年生の選手らが口々に、「夏の大会が中止となり、一度は引退も考えた。こうして試合ができてよかった」と笑顔を見せてくれた。

 校内で感染者が出たことから、県岐阜商と瑞浪が出場を辞退した。試合後に感染者が出た高校もあり、県高野連も、我々取材する記者たちも、「最後まで大会ができるのだろうか」と不安を抱えながらの日々だった。球児たちの不安は、より一層だったと思う。

 決勝では大垣日大が中京を破り、大会は無事に終了した。県高野連の鈴木健会長は、「各校が最低1試合できることが目標だった。状況によっては中止も覚悟していた」と振り返った。

 一方で、8月末に始まった秋季県大会は違った。県高野連の鍵谷英一郎専務理事は、「秋は来年の選抜につながる県代表を選ぶ大会。感染者を出さず、日程を最後まで終えることが目標」と話し、対策を徹底した。3回戦までの対戦場所は各校の移動距離を配慮して調整。県外では観客を入れる大会がある中、岐阜では「無観客」を貫いた。

 そのかいあって大会は無事終了。優勝した県岐阜商、準優勝の大垣商、3位の岐阜第一は、三重県で開かれた東海大会に出場した。県岐阜商は決勝で中京大中京に敗れたが、四回まで6点をリードする力強さを見せ、選抜を大きく引き寄せた。サヨナラ負けは取材していた記者にとっても悔しかったが、選手たちが最後までプレーできたことに安堵(あんど)した。

 来春の選抜は、3月19日に開幕。出場校は1月29日に決まる予定だ。

 県内の高校がコロナによる休校を終えて、部活も再開した今年6月15日、県岐阜商の佐々木泰主将(3年)が、「野球ができていたことが当たり前ではないと、この期間に実感した」と話したことが印象に残っている。

 新型コロナは、今も衰えを見せない。野球を含め、高校生たちの様々な活躍の舞台が来年こそ、一つでも多く守られることを願っている。(板倉吉延)

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