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豪雨被災の熊本県南球児に箸など贈呈 福井の企業が製作

2020年10月20日09時00分

 7月の記録的豪雨で甚大な被害を受けながらも、復興ボランティアや野球に取り組んだ熊本県南部の高校球児たちに、福井県小浜市から思いがけない贈り物が届いた。プロ野球などで使われた木製バットをリサイクルした箸とキーホルダーだ。故郷と母校を忘れず、野球で培った教えを生かして世に輝いてほしい――。そんな願いが込められている。

 贈り主は小浜市にある若狭塗箸(わかさぬりばし)の老舗、兵左衛門の浦谷兵剛(うらたにひょうごう)会長(75)。豪雨後、県南部の球児たちが被災地でボランティアに励んでいるのを報道で知った。コロナ禍でただでさえ練習がままならない中、困難を乗り越えようとする姿に感銘を受けた。8月、熊本県高野連へ支援を申し出た。

 同社は折れた木製バットを箸などに生まれ変わらせ、収益の一部でバット材となるアオダモの育成に取り組んでいる。そこで、高校最後の夏に特に苦しい経験をした被災7校の3年生のために、各学校名などを印字した漆塗りの箸を製作した。また、7校を含む県南部の全野球部員用に、熊本の球児の甲子園とも言われるリブワーク藤崎台球場のグラウンドの写真と「栄冠は君に輝く」の歌詞を印刷したキーホルダーを1150枚作った。

 製作期間は2カ月足らずだったが、「社員も趣旨に賛同してがんばってくれた」と浦谷さん。今月12日、各校を代表して熊本県立芦北高校で贈呈式があり、県高野連の那須高久会長を通じて3年生7人に手渡された。

 同校はグラウンドや校舎が水没し、被災から3カ月あまりが経ってもいまだに校舎の1階は使えない状態が続いている。前主将の橋本魁翔(かいと)君(18)は被災直後から泥のかき出しや漂着ゴミの回収などに奔走した。「野球道具が流されたが、寄贈されたボールや物資、応援メッセージなどのおかげで最後の夏の大会に臨めた。水害で人の温かさに触れ、3年間で多くのことを学んだ。次にどこかで何か起きた時には恩返しをしたい」と話した。キーホルダーは通学バッグに付け、箸は昼食の弁当を食べるときに使うつもりだという。(山田菜の花)

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