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渥美農高初のプロ野球入り目指す西山投手 愛知

2020年10月10日09時00分

 渥美半島の中央部にある愛知県立渥美農業高(田原市)。同高出身として初のプロ野球入りを目指すのが、西山成哉(せいや)投手(3年)だ。渥美半島を含む三河地区は、ソフトバンクの千賀滉大選手(蒲郡高出身)やヤクルトの小川泰弘選手(成章高出身)ら、プロの好投手を何人も生んできた。右腕の西山投手も「最高峰の舞台で自分の力を試したい」と意気込む。

 西山投手が注目されたのは、阪神甲子園球場で8月30日にあった「プロ志望高校生合同練習会」だ。新型コロナウイルスの感染拡大で大会が中止されるなど、選手がアピールする機会が減ったことから、特別に設けられた舞台。同じくプロ入りを希望する全国の5人の打者と実戦形式で対戦し、4人から三振を奪った。

 「球場が大きく、全国の球児が目指す重みも感じた」と甲子園のマウンドを振り返る。上々の結果に「捕手をしっかり見て、コントロールよく投げることを心掛けた。甲子園で力を出せたのは自信になる」。

 豊橋市に住む西山投手は小学1年から野球を始め、渥美農高では1年秋からエースになった。今夏の県大会では3回戦で昨夏の愛知大会準優勝の強豪、桜丘高に敗れたものの、8回4失点。最速はまだ135キロだが、身長182cm、体重81キロ、スライダー、カーブなど5種類の変化球を操る。昨秋、練習試合でプロ注目の加藤翼投手がいる帝京大可児高(岐阜)に3―1と投げ勝ったことがきっかけで、プロを現実の進路として志すようになった。

 逆境もバネにした。コロナによる休校で、今春は約2カ月、学校で練習できなかったが、野球部のダンベルなどを借りて自宅で体づくりに励んだ。「時間があったので、一から野球について考えられ、集中できた」。休校明け、体は大きくなり、プロ入りの気持ちもますます強くなった。

 メロン栽培など、渥美半島で盛んな農業は、子どもの頃から身近だった。父の令(さとる)さんが農機具の修理業を営んでおり、将来継ぐことを以前は考えた。渥美農高では授業や野外実習を通じ、野菜栽培、畜産技術、樹木の剪定(せんてい)などを学んだ。地元の産業を支える高校からプロを目指す西山投手への期待は大きい。同高OBでもある岩本拓朗監督(31)は「将来のある選手。けがをさせたくなかったので、休むときは休み、メリハリをつけて練習してきた。プロを目指すとはっきり言ってくれた時はうれしかった」と話す。

 以前は中日のスカウトが練習を見に来ていたが、夏以降は遠ざかったといい、今月26日のドラフト会議で指名されるかどうかは未知数。指名がない場合は大学で野球を続け、プロを目指す。目標はソフトバンクのエースとして活躍する千賀投手。「育成選手から日本球界を代表する選手になった。可能性を示してくれたあこがれの存在です」。胸の中で、夢を大きく育てている。(渋谷正章)

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