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神奈川)目立った新勢力の躍進 高校野球独自大会

2020年8月27日09時00分

 第102回全国高校野球選手権大会と神奈川大会が中止されたのを受けて開かれた、独自の神奈川県高校野球大会(県高野連主催、日本高野連・朝日新聞社後援)は23日、東海大相模の優勝で幕を閉じた。創部10年目の星槎国際湘南が4強入りするなど、新勢力の躍進が目立つ大会となった。

 東海大相模は7試合で計87安打62得点と、強力打線で突き抜けた存在感を示した。決勝の相洋戦で同点2ランと逆転の2点二塁打を放った神里陸選手(3年)は、捕手としても強肩で盗塁を阻止。昨秋に内野手から転じたばかりだが、攻守でチームの中心だった。

 投手は5試合で先発した笠川洋介投手(3年)を中心に、4試合で継投しノビのある直球を披露した金城龍輝投手(2年)や、決勝戦で5奪三振の投球を見せた石田隼都投手(2年)らの活躍も目立った。石田投手は大阪桐蔭と対戦した甲子園交流試合でも先発し、7回2失点の力投だった。

 準優勝の相洋は投打がかみ合い、初めての夏決勝進出。内角の直球を軸に、準決勝までで4試合計24回を5失点に抑えた本田真也投手(3年)の投球が光った。決勝戦では得意の直球を東海大相模に狙われたが、打っても全7試合で計9打点。決勝戦で2ランを放った主将の加藤陸久捕手(3年)とは1年生の時からバッテリーを組み、2人でチームを支えた。

 三浦学苑は全6試合で計15盗塁の足を使った攻撃で、夏初の4強。低めのスライダーを軸に準々決勝の横浜戦で6回無失点に抑えた上村海斗投手(2年)は、準決勝でも本塁打を放つなど投打で貢献。4回戦以降主軸に座った本多草太選手(2年)とともに、新チームを支えていく。

 創部10年目の星槎国際湘南は、ノーシードから勝ち上がり4強に入った。準決勝では4人の1、2年生がスタメンに入り、今後も期待できる。土屋恵三郎監督は「ノーシードからでも行けるんだというのを、他の学校にも見せられた」と選手たちをねぎらった。

 約3カ月間の休校で練習時間や場所の制限があった中、公立校では海老名、相模原弥栄、横浜商の3校が16強に入った。海老名は強豪私学の法政二や橘学苑に1点差で勝利し、旋風を巻き起こした。

 新型コロナウイルスの影響で、感染対策が徹底された今大会は無観客で行われ、保護者も観戦することはできなかった。

 あるチームの3年生の保護者は球場近くに車を止め、スマホで試合経過を見続けた。「親にとっても集大成。息子のプレーする姿を想像しながら応援していました」と漏らした。吹奏楽や応援団の鳴り物応援もなく、スタンドの部員は拍手で仲間を鼓舞した。

 それでも、選手たちは例年と変わらぬ白熱した試合を展開した。「コロナで練習ができない時も、みんなが支えてくれた」「毎日弁当を作ってくれた母にお礼が言いたい」――。試合後、選手から聞かれたのは感謝の言葉だった。

 「どんな状況でも諦めない執念が出た」。東海大相模の山村崇嘉主将(3年)は八回に3点差をひっくり返した決勝戦を振り返り、うれし涙を流しながら喜びをかみしめた。甲子園中止の悲しみを乗り越え、最後まで白球を追い続けた高校球児の気持ちを代弁しているようだった。(黒田陸離、林瞬、岩本修弥)

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