スポブルアプリをダウンロードしよう

  • Sportsbull Android App
  • Sportsbull iOs App

すべて無料のスポーツニュース&動画アプリの決定版!

QRコードを読み込んでダウンロード

Sportsbull QRCode

大阪桐蔭主将、粘って最後に決勝打 大敗の先の甲子園

2020年8月17日14時48分

 (17日、甲子園交流試合 大阪桐蔭4-2東海大相模)

 右に「主将力」、左は「日本一」。大阪桐蔭の主将、背番号14の薮井が使う手袋には、そんな刺繡(ししゅう)がある。3年前の主将、福井章吾(慶大)から受け継いで、自分で3人目になる。同点の八回1死二、三塁。その手袋をつけ、バットを握る。

 守備からの途中出場だったので、高校3年で初めて立つ、甲子園の打席だ。緊張と気負いが交錯する。2ボールからスクイズを試みて、ファウル。「もともとバントは得意じゃない」。サインを出す方が悪いとばかりに切り替えた。

 「キャプテンをやってきて、こういう場面で打たないと示しがつかない。最後は粘り強さにかかっている」と、ファウルで粘った。そして9球目。内角への直球に差し込まれたが、振り切ったぶん左翼手の前に落ち、2点を勝ち越した。

 1週間前、大阪独自大会でライバル履正社に大敗を喫した。交流試合に向け、西谷監督は選手たちに問うた。「最後の試合、負けて終わるのか?」と。いつもなら勝ち進んだ先にある甲子園が、今回ばかりは負けの先にある。

 「気持ちのコントロールが難しい大会だったが、東海大相模さんという強いチームが相手で、勝つ野球、粘る野球がやりたいということで準備してきた」と西谷監督。毎年、練習試合で互いの力を確かめ合う関係にあるからこそ、もう一度気持ちを奮い立たせることができた。

 強豪同士のぶつかり合いは、熱かった。大阪桐蔭の先発藤江は低めへの制球がさえ、東海大相模の2年生左腕石田も互角に投げ合った。野手は好守を連発。七回、東海大相模はヒットエンドラン、盗塁と伝統の「アグレッシブベースボール」で一時は試合をひっくり返した。

 勝ちたい。目の前の相手に、勝ちたい。その思いに差はなかった。東海大相模の門馬監督は言う。「主将が出てきて、粘って、最後、左翼線に。投げる球がなくなってたんだと思う。大阪桐蔭の1点に対する執念を感じた」

 各チーム1試合だけの交流試合。次の試合がないという意味では、「決勝」にも等しい感覚で臨んでいただろう。ただ、東西の両雄が技量と闘志を出し尽くした1時間56分は、「決勝のなかの決勝」と言えるような熱闘だった。(山下弘展)

     ◇

 大阪桐蔭のエース藤江はチェンジアップを効果的に使って六回まで毎回三振を奪い、二塁を踏ませなかった。七回に2点を失ってマウンドを譲ったが、「自分らしい投球ができた」とうなずいた。長崎県から日本一を目指して進学した。「最高の舞台で最高の仲間と日本一の試合ができた。高校野球に悔いはない」

関連記事

アクセスランキング

注目動画

一覧へ