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大阪桐蔭主将、異例の背番号2桁 最高の舞台で決勝打

2020年8月17日13時14分

 (17日、甲子園交流試合 大阪桐蔭4-2東海大相模)

 甲子園高校野球交流試合で最終日の17日、大阪桐蔭は東海大相模(神奈川)と対戦した。大阪桐蔭の主将は背番号14の薮井駿之裕(しゅんのすけ)選手(3年)。控えの内野手で日本一を目指してベンチから鼓舞し続け、高校最後の試合、最高の舞台で決勝打を放った。

 薮井君は大阪府摂津市出身で、チームでも数少ない大阪出身者だ。中学時代の練習場所が大阪桐蔭のグラウンドの近くにあった。練習や試合の見学に行って目にしたのは「走攻守、三拍子そろった全国トップクラスのチーム」。迷うことなく入学を決めた。

 1年秋から公式戦に出た。でもこれまで、レギュラーがつける1桁の背番号を手にしたことはない。昨年7月の新チーム始動時、西谷浩一監督(50)との個人面談で、主将を志願した。薮井君は「試合に出ていないからこそ周りを見られるし、気持ちでは負けない」と考えていた。

 大阪桐蔭は毎年、部員らの投票で主将を決める。面談後の投票で、薮井君が過半数の票を得た。有友茂史部長(55)は「常にチームのことを考えて行動する姿を、部員たちは見ていたのでは」。この10年以上、背番号2桁の主将はいない。

 主将に選ばれる理由は何か。2012年に大阪桐蔭が春夏連覇を達成した時の4番打者、田端良基さん(26)は「下級生から試合に出ていた経験や、発言力・影響力、プレーの実力の三つの要素が重なっていた」と同期の主将に投票した頃を振り返る。「学年も関係なく実力のある者が上へ上へと上がってくるのが大阪桐蔭。実力を差し置いてキャプテンになるというのは、すごい人間力があるのではないか」

 春夏あわせて甲子園優勝8度の大阪桐蔭は、日本一を目指すのが当然視される。だが、春夏の甲子園は中止に。夏の中止が決まった日の夜、薮井君は宿舎で大泣きした。だが、「23人の3年生が弱い姿を見せたらチームは弱くなる」という西谷監督の言葉で、気を引き締め直した。「このままでは終われない」が合言葉になった。

 大阪の独自大会では4試合に出場した。西谷監督は「キャプテンが試合に出て、みんな感じるものがあったと思う」。昨夏全国優勝の履正社との準決勝は「気合を見せたくて。態度や行動でチームを引っ張ってきたから」と五厘刈りにして臨んだ。

 強豪対決となった甲子園、終盤に出番が来た。八回表に三塁の守備に入ると、直後の攻撃で左翼線に落ちる2点適時打を放った。「日頃出ていない、主将のところに(打席が)回った。今年のチームは主将が本当に悩んで悩んで作ってきた。本人だけじゃなく、チームにとって大きな1勝になった」と西谷監督。

 薮井君は「絶対に自分が決めるという気持ちだった。詰まったけど、いいところに落ちてくれた」。主将の執念が、仲間を勝利に導いた。(浅沼愛)

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