日本航空石川、二枚看板が波に乗れず ともに3年生右腕
2020年8月16日19時55分
(16日、甲子園交流試合 鶴岡東5-3日本航空石川)
日本航空石川は「二枚看板」の両右腕が波に乗れなかった。
先発は1番を背負う嘉手苅(かてかる)。一回1死一塁から143キロを左中間にはじき返され、いきなり失点。同点で迎えた五回には自身の暴投で勝ち越された。「自分の力不足です」と嘉手苅。六回からは田中がマウンドへ。昨秋の北信越大会では全4試合に先発するなど活躍したが、この日は八回に痛い追加点を許した。
ともに3年生。「(嘉手苅は)目標の選手」と田中。嘉手苅は「引退しても2人で高め合っていければ」と前を見据えた。
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九回2死満塁で、日本航空石川の3番中村に打席が回ってきた。ベンチからの声援を受け、「終わらせたくない」。ファウルで粘り8球目。フォークを振り抜くと、打球は一、二塁間へ。「抜けた」と思ったが、好守に阻まれゲームセット。「気持ちに応えたかったが、楽しんでできたので悔いはない」