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鹿児島)夢の舞台を終えて 鹿児島城西

2020年8月14日09時00分

 「2020年甲子園高校野球交流試合」で12日、加藤学園(静岡)に惜しくも敗れた鹿児島城西(日置市)。甲子園での初勝利は逃したが、最後まで粘り強い姿は見る者を魅了した。創部67年目で初めて踏んだ夢の舞台。選手たちは多くのことを学んだに違いない。

 相手を上回る9安打を放ちながら1点止まり。エース八方悠介君(3年)は8三振を奪いながら要所で失点を重ねた。守備からリズムを作り、攻撃につなげる「城西野球」はこの試合、十分に機能していたとはいえない。

 初めての甲子園での緊張か、「一戦必勝」の重圧か。安定した制球力を誇る八方君が初回、1番打者に四球を与えたのも珍しい光景だった。三振を奪う時のスライダーやスプリットには切れがあったが、ピンチの場面で甘い直球を痛打された。

 打線も課題を残した。得点圏に進塁したのは初回、四回、六回、九回。その多くであと1本が出なかった。

 だが、プロ野球で活躍した佐々木誠監督は「勝ち負けよりも、甲子園に来るためのプロセスが大事」と話す。夢の舞台にたどり着くまでに選手たちが何を学び、どんな苦難を克服してきたか。その過程こそが彼らを成長させるからだ。

 2018年の就任以来、佐々木監督は選手の自主性を尊重してきた。丸刈りをやめ、スナック菓子や炭酸飲料も解禁。選手たちは好きなJポップが流れるグラウンドで練習に励む。

 細かな指示を監督が出すことはない。日々の目標を選手に設定させ、どうすれば達成できるかを考えさせる。勝利至上主義とは一線を画した、プロセスを重視する指導で選手の能力を引き出してきた。

 佐々木監督に誘われ、佐賀県から城西に進んだ八方君は「監督は常に選手と同じ目線に立ってくれる。甲子園でプレーできる選手にまで成長できたことに感謝しています」と話す。

 初の甲子園切符をつかむまでの苦労に加え、思いもよらぬコロナ禍で練習すらままならない困難をも乗り越えてきた選手たち。そうして実を結んだ「城西野球」は、しっかりと新チームに受け継がれるはずだ。(三沢敦)

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