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宮城)高校野球 8月12日

2020年8月13日03時00分

 東北6県の頂点を決める東北地区高校野球大会は4日目となる12日、宮城県石巻市の石巻市民球場で決勝があった。独自大会をノーシードから勝ち上がってきた聖光学院(福島)が、五回に打者一巡などの猛攻で8―0と仙台育英(宮城)を圧倒し、優勝を決めた。

     ◇

 5人目の投手として八回のマウンドに上がった笹倉世凪(せな)君(2年)は、代わりばなからど真ん中目がけて左腕を振った。制球は気にしない。それでも最速149キロの直球は走っていた。先頭打者から空振り三振を取ると、「シャア!」とほえた。

 この日はとにかくテンポを意識した。普段は口数が少ないのに、三振を奪うたびにほえた。劣勢のチームに勢いを与えたかった。それが先輩エースから学んだ大事なことだった。

 昨夏は1年生投手として甲子園8強入りに貢献し、新チーム発足時は背番号1。だが、秋の大会で安定感を欠くと、急成長した向坂優太郎君(3年)にエースの座を奪われた。

 冬場に体重を10キロ増やし、チーム1の球速をさらに伸ばした。それでも「今のレベルではエースは無理」という思いがあった。

 3年生だけで臨んだ独自大会では、ボールボーイ役を志願した。グラウンドにいる先輩たちと同じ目線に立って、投球を食い入るように見つめた。

 向坂君は同じ左腕だ。試合ではストライク先行でテンポ良く3アウトを奪い、守備から攻撃の流れを呼び込んでいた。これが自分にはまだ足りないんだと気づかされた。

 テンポを意識して2イニングで3三振を奪った。直球で押せたのは良かったという実感はある。完封した相手投手が「気持ちで投げているのを見て、良い勉強になった」という学びもあった。だが、三塁打と犠飛で1点を失い、反撃につなげられなかった。

 須江航監督は試合後、「力を発揮できなかった2年生たちは悔しさを感じてほしい」と奮起を促した。阪神甲子園球場である交流試合は2日後の15日。3年生とともに戦えるのはそれが最後だ。「(きょうの試合を)バネにしたい」。そう静かに話した。(大宮慎次朗)

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