スポブルアプリをダウンロードしよう

  • Sportsbull Android App
  • Sportsbull iOs App

すべて無料のスポーツニュース&動画アプリの決定版!

QRコードを読み込んでダウンロード

Sportsbull QRCode

「3年生ファースト」が各地で 高校野球の独自大会

2020年8月12日17時37分

 新型コロナウイルスの影響で第102回全国高校野球選手権大会が中止になったことを受け、各都道府県高校野球連盟が主催する独自大会は全49大会が実施された(埼玉、千葉、神奈川などで開催中)。感染対策や休校による練習不足への配慮などから、登録人数やルールを変更したところも多くあった。例年とは異なる球場の風景を追った。

 奈良では、3年生全員の選手登録を認めた。当日のベンチ入りは20人だが、それ以外の登録選手も密集を避けながらグラウンドレベルから見守った。

 3年生が県内最多30人の高田商は、ベンチ入りに3年生20人を固定。背番号のない残りの10人はサポートに徹した。主将の花谷敦史は「本気で勝ちにいくために、話し合って入れ替えはやめた。それでも全員でグラウンドに立てるのはうれしいし、力になる」。

 甲子園を目指せない球児に寄り添う工夫は、各地で見られた。和歌山は、得点差コールドゲームの規定を変更した。5回10点差を適用せず、7回7点差だけを採用。2回戦の和歌山商―紀央館では、紀央館が14点を追う六回に1点を取り返す場面があった。

 県高野連の伊藤誠悟理事長は「五回で試合が終わると、2打席立てない先発選手が出てくる可能性があり、交代で出場する機会も減る。少しでも3年生に活躍の機会を与えたかった」と説明した。

 青森のダイシンベースボールスタジアム(青森市営球場)では、球児たちが「甲子園と同じ土」でプレーした。県高野連などがクラウドファンディングを企画し、甲子園球場と同じ成分の土35トンを購入。優勝した青森山田の投手・小牟田龍宝(3年)は「甲子園の土が入ったことで、去年までとは違う気持ちでプレーできた」と話した。

 無観客試合を原則としながら、感染対策をとった上で控え部員、保護者のみに入場を認めた大会も多い。検温やマスク着用を徹底し、試合終了後のスタンドを消毒する様子は、多くの球場で見られた。

 京都は、3年生部員1人あたり保護者2人が観戦できた。ただ、7月12日に太陽が丘球場で1回戦を戦った南陽の部員は1、2年生だけで、スタンドには顧問教諭1人だけ。3―21で敗れた後、主将の西垣仁晴(2年)は「自分たちでムードを作るようにしていたけど、応援が少なくてさみしい気持ちはありました」と明かした。

 頂点を決めない栃木、京都、兵庫、福岡に加え、決勝まで行えなくなった大会もある。熊本では7月の豪雨災害の影響で規模を縮小し、県大会から地区大会に変更。茨城も雨で日程変更があり、トーナメントを4強で打ち切りに。大阪は準決勝までとなった。

 選手の体力や日程を考慮して7回制で実施された静岡も雨天順延が続き、3日間あった予備日をすべて使い切った。

 学業への影響を避けるため大会は8月2日までと決めており、日程が消化できない場合は、2日時点での勝ち残り校すべてを優勝校とする予定だった。しかし、各校が「最後までやりたい」と県高野連に要望。準決勝、決勝を同日開催にして、すべての試合を終えた。

 大会中に学校関係者に感染者が出たことで、甲子園交流試合に出場した県岐阜商や昨夏の熊本代表の熊本工などが出場を辞退した。臨時休校となって試合が延期となったチームもあり、大阪では、2回戦から登場した大阪桐蔭の対戦相手が決まらず、初戦が1週間延びた。(大阪尚子、小俣勇貴、山下弘展)

新着ニュース

アクセスランキング

注目動画

一覧へ