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宮城)高校野球 8月11日

2020年8月13日03時00分

 東北地区高校野球大会は3日目となる11日、宮城県石巻市の石巻市民球場で準決勝の1試合があった。仙台育英(宮城)は延長タイブレークの末に明桜(秋田)にサヨナラ勝ちした。12日午後2時半からの決勝では、聖光学院(福島)と東北6県の頂点をかけて争う。

     ◇

 独自大会で1試合平均9得点だった打線が、この日は九回まで散発3安打だった。先発投手の速球、そして、後半から救援した2番手投手の縦の変化球。切れ味が抜群だった。

 延長十回裏のタイブレーク。1死一、二塁。仙台育英の宮本拓実君(3年)は「つなぐ意識で、自分が決める」と打席に入った。

 追い込まれると、連続でその変化球が来た。まずはファウル、次の球は見逃してボール。2ボール2ストライクからの7球目。外角に来た球を流し打ちした。球は高々と左翼後方へ。一塁を回ったところでサヨナラを確信し、笑顔がはじけた。

 仙台育英系列の秀光中学時代は最速140キロ近くを誇るエースとして全国大会で活躍した。「育英のエースになりたい」と思い描いていたが、中学3年の春ごろにひじの靱帯(じんたい)を痛めて手術した。投手復帰を願いつつ、野手として練習した。

 だが、時間が経っても痛みは消えない。中学から指導を受け、手術の段階から何度も相談していた須江航監督から「野手一本で勝負しよう」と言われ、腹をくくった。

 朝練習でバットを振り込み、2年生からレギュラーをつかんだ。昨夏の甲子園で全国レベルの投手を体感し、選球眼とミート力に磨きをかけた。昨秋の大会も独自大会も安定して4割以上の高打率を記録。チーム一の選球眼と信頼を得た。

 「宮本だけが縦の変化球を見極められていた。必然のタイムリーです」。須江監督はたたえた。宮本君の成長ぶりについて「勝負を決められる打者になってくれた。たくさん話し合ってきたので、色々思い出しますね……」としみじみ話した。

 公式戦初のサヨナラ打だという宮本君。「やってきたことが報われてうれしい。打者として出られることに感謝したい」と話した。東北の頂点まで、あと一つだ。(大宮慎次朗)

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