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岡山)高校野球 8月10日

2020年8月11日03時00分

 夏季県高校野球大会(県高野連主催、朝日新聞社など後援)は10日に決勝があり、倉敷商が創志学園を11―1で破って優勝した。選手権大会も含めると2012年以来8年ぶりの栄冠。春の選抜大会への出場を決めていた倉敷商は、15日、甲子園球場での交流試合で仙台育英(宮城)との対戦が決まっており、集大成の舞台へ弾みをつけた。

     ◇

 勝敗を分けた大きなポイントの一つは、継投の成否にあった。先制され、なお2死一、三塁のピンチが続く三回。倉敷商の捕手・田村幸哉(こうや)君(3年)の力が試される場面は来た。

 梶山和洋監督(33)は、福家悠太君(3年)を代えて2年生の永野司君をマウンドへ。これ以上の失点は食い止める――。そんな意図が田村君に伝わった。

 制球が安定しないこともある2年生左腕の緊張を、どう解きほぐすか。言葉を選んだ。「1人ずつ、打たせて取ろう。失点しても取り返すから」。表情をわずかに緩めた永野君は次打者を打ち取り、以降は6回を無失点。中盤以降の猛攻を呼び込んだ。

 田村君ら3年生の今大会への思いは、格別に深かった。創部以来初めて中国大会を制し、出場が決まっていた選抜大会が中止に。「夏は絶対取るぞ」と梶山監督は選手の背中を押したが、その選手権大会も中止が決まった。

 落胆する選手の新たな目標となったのが、開催が決まった独自大会の頂点だった。選抜に出場予定だった32校を招く甲子園での交流試合も決まり、「勝ったまま甲子園へ」が合言葉となった。「(独自大会の制覇が)気持ちにケリをつけることにもなると思った」と田村君は振り返る。

 六回、主将の原田将多君(3年)や福島大輝君(同)らが作った好機に打順が回った。「何でもいいから点を入れる」。初球を振り抜くと、鋭い打球が三塁手の横を抜け、同点の適時打に。「勝ちたいという強い気持ちで打った」。点差は一気に広がった。

 九回の守り。10点リードしてもなお、ワンバウンドの投球を体を張って止め、永野君へ声をかけた。優勝を決めてもあえて大喜びはしなかった。「笑顔になるのは甲子園で」。この1年の様々な思いを胸に、次の舞台を見据えた。(中村建太)

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