スポブルアプリをダウンロードしよう

  • Sportsbull Android App
  • Sportsbull iOs App

すべて無料のスポーツニュース&動画アプリの決定版!

QRコードを読み込んでダウンロード

Sportsbull QRCode

甲子園勝利の花咲徳栄、埼玉へとんぼ返り 滞在は丸1日

2020年8月10日18時10分

 いつもと違う夏が始まった。2020年甲子園高校野球交流試合が10日、開幕。入場行進がない開会式、空いたスタンド、ブラスバンドが響かないグラウンド。その中で球児たちは、甲子園の土を踏める感謝を胸に躍動した。

 開幕試合で大分商と対戦した花咲徳栄は、地元の埼玉では県独自大会のまっただ中だ。12日の独自大会初戦に向け、10日は試合を終えるとすぐに甲子園を発った。1泊2日で約500キロを行き来する、とんぼ返りの甲子園になった。

 花咲徳栄が学校のある埼玉県加須市を出発したのは、9日の午前8時ごろ。新幹線とバスを使い、同日夕に兵庫県伊丹市内のホテルに到着した。

 10日は早朝から甲子園入り。井上朋也主将(3年)は、午前9時15分からの開会式で選手宣誓した。

 チームの甲子園への思い入れは強い。

 選抜大会が開幕するはずだった3月19日。「4年ぶり5回目の出場」が決まっていた花咲徳栄は、コロナ禍での中止決定を受け、校内のグラウンドで自主的に「開会式」を開いた。選抜の入場曲「パプリカ」に合わせて、新品のユニホーム姿で行進した。

 昨年まで5年連続で夏の甲子園への切符を手にしてきた。「甲子園は特別な場所。選手を成長させてくれる」。岩井隆監督は言う。

 7月下旬、校内で新型コロナウイルスの感染者が確認され、月末まで臨時休校に。甲子園交流試合への参加も一時危ぶまれたが、部員に感染者はおらず、予定通りに来ることができた。

 試合は投手戦に。花咲徳栄は14人が出場し、グラウンドを駆けた。初回に3得点を挙げて逃げきり、勝利をつかんだ。

 1試合だけ、2時間14分の交流試合。観客も少ない。甲子園に近い兵庫県尼崎市出身の渡壁(わたかべ)幸祐選手(3年)にとって、例年のような「晴れ舞台」とはならなかったものの、「テレビで見るよと地元の人たちから連絡があったので、寂しさはなかった」と言う。「無観客でも甲子園に出たんだと実感できて、今日はやっぱりうれしかった」

 井上主将も言った。「甲子園は自分たちを大きく成長させてくれる場所。1、2年のときは先輩たちに連れて行ってもらったので、自分たちの代で勝ててうれしかった」

 試合が終わって4時間後の午後4時半。2日後の独自大会に向けて、チームは新大阪駅から新幹線に乗った。関西滞在はわずか丸1日程度だが、岩井監督は「練習試合では見たことのないプレーもいくつも出ていた。甲子園のおかげだと思います」。甲子園を終えて地方大会という例年と逆の形で、夏のスタートを切った。(宮脇稜平)

関連記事

アクセスランキング

注目動画

一覧へ