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千葉)高校野球 8月9日

2020年8月10日03時00分

 2020夏季千葉県高校野球大会は9日、5球場で10試合があった。昨夏8強の成田が伝統校・銚子商に惜敗。千葉経大付が延長十回タイブレークでサヨナラ勝ちした。10日は7球場で全8地区の決勝があり、決勝トーナメントに進出する8チームが決まる。

     ◇

 自分が投げた白球が、三塁手のグラブの下を通り、転がる先を見つめることしかできなかった。

 3点差を追いついた直後の六回裏。二塁走者が三塁へ駆け出す姿を成田の捕手・古谷将也君(3年)はマスク越しに見た。

 「やべえ、(投手の投球動作が)盗まれた」。投手はこの動きに気づいていない。古谷君は空振りしたバットを避けながら、三塁へ矢のような送球をした。しかし、ボールは地面すれすれに。走者と交錯した三塁手が捕れず、ボールは大きく後ろに転がった。

 「走れ!」。相手ベンチから声が飛び、走者が古谷君の目の前を通った。「これ以上やれない」と思っていた痛恨の失点。焦りが、鍛え抜いたプレーに狂いを生じさせていた。

 「プロ注目」「強肩強打の捕手」「10年ぶりの甲子園出場も」――。昨夏の新チームになってから、県内で最も注目を集める球児の一人だった。しかし昨秋に習志野に大敗し、自身も好機での凡打が続いていた。

 そんなとき、声をかけてくれたのが寮で同部屋の副主将の木村空君(同)だった。「お前一人で背負う必要ないから」。木村君は内野手を引っ張るリーダー。他に2人いる副主将と4人で、チームを引っ張ると決めた。今春の休校期間も4人が主導でインターネット上でのミーティングを何度も開き、部員の気持ちをまとめた。

 今大会は、ここまで2試合で計21得点。この日は同地区で最大のライバルと見る銚子商だった。

 2点を追う八回表。2死満塁で古谷君に打席が回ってきた。単打なら同点、長打なら逆転。6球目、低めの変化球にバットが空を切った。「みんなごめん」。思わず天を仰いだ。

 試合は結局、6―8で敗れた。安打数は成田が一つ上回ったが、失策は成田が一つだけ、多かった。

 「支えてくれたみんなに恩返しができなかった。この悔しさは一生忘れません」。泥だらけのユニホームで、こう絞り出した。(福冨旅史)

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