スポブルアプリをダウンロードしよう

  • Sportsbull Android App
  • Sportsbull iOs App

すべて無料のスポーツニュース&動画アプリの決定版!

QRコードを読み込んでダウンロード

Sportsbull QRCode

三重)高校野球 8月9日

2020年8月10日03時00分

 三重県高校野球夏季大会は9日、県営松阪で決勝があった。いなべ総合が四日市工を相手に、九回2死から鮮やかな逆転劇を演じ、優勝を果たした。夏の公式戦では、4年ぶり3度目の栄冠に輝いた。17日に岐阜市の長良川球場で、岐阜県の独自大会で優勝した大垣日大との交流試合に臨む。

     ◇

 1点を追う九回裏、2死一、三塁の場面、いなべ総合の村木陽亮(ようすけ)君(3年)が打席に立った。「陽亮ならできるよ」。このとき、三つ年上の兄、柊哉(しゅうや)さんにいつも言われる言葉を思い返した。2球目、内角の直球を振り抜くと、右前に落ちた。同点打となり、逆転劇への流れをつくった。

 野球を始めたのは、先に野球をしていた兄に憧れたからだ。「優しいし、自分のことを思ってくれる」。そんな兄もいなべ総合で野球をしていたが、2年生の冬にひざの半月板を損傷。結局、最後の夏の三重大会には出られなかった。

 兄が悔いを残して終えた高校野球を、同じ場所でしたい。兄の分まで――。そんな思いで自らもいなべ総合に入学した。「兄を甲子園に連れて行く」。その夢に向かって練習してきた。

 だが5月20日、選手権大会の中止が決まった。尾崎英也監督には「甲子園がすべてじゃない。高校野球が終わるわけじゃないだろ」と言われたが、しばらくは頭の中が真っ白だった。

 その後、今夏の独自大会の開催が決まった。「その先の目標に向けて一歩ずつ進んで。けがだけはしないで、高校野球をやりきっておいで」。兄からそんな言葉をかけられ、もう一度前を向く気になった。

 8日にあった松阪商との準決勝では、九回裏にサヨナラ打を放ち、チームを決勝へ導いた。「陽亮、本当に感動をありがとう。泣けたよ」。試合後、兄から届いたLINEのメッセージを見て、同じように決勝でも活躍を誓った。

 そして、つかんだ頂点の座。「ありがとう。勝ったよ」。兄に最高の報告ができることがうれしい。(大滝哲彰)

関連記事

アクセスランキング

注目動画

一覧へ