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高校野球は生きるエネルギー 全身まひの男性からエール

2020年8月8日12時28分

 僕にとって高校野球は「生きるエネルギー」です。そこで、今までの感謝と恩返しの気持ちを込め、応援メッセージと手紙をプレートにしました――。甲子園交流試合(10日開幕)に参加する32校に今月初め、激励の手紙が届いた。送り主は全身に運動神経のまひを抱えて生まれた26歳の男性だ。

 神奈川県相模原市の保田(ほだ)健太さんが、パソコンを使って作成した。新型コロナウイルスの感染拡大によって春夏の甲子園大会が中止されたため、「全国の3年生の気持ちを想(おも)うと心が痛いです。皆さんには代表として思いっきり出し切って、みんなに勇気と希望を与えられるような躍動感溢(あふ)れる試合を期待しています」と手紙につづった。

 保田さんは「相模原市シティセールスサポーター」として地域でボランティア活動をする傍ら、音読や腹筋運動など、1週間に約30種類の機能訓練を続けている。「訓練をしなければ指1本動かないからです。それは真っ暗な太平洋を限りなく泳ぐような、とてつもない厳しさと苦しさがありました」と打ち明ける。

 くじけそうになった時、「僕の心を熱く燃やしてくれたのは高校野球でした」という。母の初恵さん(57)の影響で野球好きになり、小学1年の時、テレビで甲子園を見た。それ以来、地方大会や甲子園に出かけ、観戦数は1200試合を超えたそうだ。「どんなに点差がついても、諦めなければ逆転の奇跡があり、想像もつかないドラマが待っている。感動で自然に涙があふれます」

 渡辺元智(もとのり)・元横浜高監督(75)とも交流ができた。渡辺さんは「保田さんは素晴らしい感性をお持ちで、私の方が勉強させていただいている」と言う。

 今回の手紙も渡辺さんに相談し、32校に郵送した。保田さん自身も甲子園交流試合をテレビで観戦するのを楽しみにしている。手紙を読んだ磐城高(福島)の岩間涼星主将は「保田さんをはじめ、色々な方々がそれぞれ頑張っている姿に、自分たちも刺激をもらっています。感謝の思いをより強くもって、甲子園で精いっぱいプレーしたい」と決意を新たにしていた。(編集委員・安藤嘉浩)

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