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富山)高校野球 8月7日

2020年8月8日03時00分

 富山県高野連主催の「TOYAMA2020高校野球大会」(県教委共催、朝日新聞社など後援)は7日、準決勝があった。高岡第一が昨夏まで3連覇の高岡商を、石動が昨秋優勝の高岡向陵を下し、決勝に進んだ。決勝は11日、富山市民球場である。

     ◇

 「4連覇の4番にふさわしい男」を目指した、意地の一振りだった。

 六回裏、高岡商の沢田慎太郎(3年)は、深呼吸してバットを握り締めた。

 3連覇達成後の昨秋の大会。決勝で高岡向陵に逆転負け。4番沢田も4打数0安打と振るわなかった。冬場のスイングを昨年より1万増やし、8万本に。新型コロナで甲子園への道が断たれても「4連覇」を合言葉に、県の頂点を目指した。

 体をめいっぱい使った大きなスイングが持ち味。監督の吉田真からも「沢田の爆発力が勢いにつながる」と期待され、4番のまま臨んだ今大会。だが調子は上向かない。3試合39安打の打線にあって、2安打。3回戦と準々決勝は無安打に終わった。

 準決勝の相手は高岡第一。昨夏と秋に勝ちはしたが、1点差だった強敵だ。しかも初回に5点奪われる予想外の展開。気持ちに余裕ができた相手投手に、打ち気の打線がいなされた。

 六回裏、2番の鈴木颯馬(同)が一ゴロで突っ込み、脱臼しながらも出塁。「かえす」。そう誓って沢田は打席に立った。

 それまで打とうとして振りがちぢこまっていたキレのあるスライダーは捨て、外角寄りの直球を待った。5球目。「これだ」。上半身を引き絞り、思いきりスイング。芯で捉えた。土壇場で取り戻した会心の一振り。打球は大きく伸び、中堅手を越えた。「おっしゃあ!」。三塁上で大きなガッツポーズを見せた。

 敗戦後、涙が止まらない沢田は「支えてくれた全ての人に感謝して振った」。吉田は「これまでで一番、彼らしいスイングだった」とたたえた。=敬称略(田添聖史)

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