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茨城)球児、この夏を胸に前へ 茨城大会を振り返る

2020年8月7日09時00分

 90チームが茨城県の頂点をめざした夏季県高校野球大会は、5日に1位4校を決めて幕を閉じた。コロナ禍で甲子園をめざす戦いへの道が閉ざされた3年生の「最後の舞台」は、感染対策に加え、雨による日程変更などで、異例づくしの大会になった。それでも、1球に賭ける球児たちの姿は、変わらず熱かった。

     ◇

 県高校野球連盟が主催した夏季県高校野球大会は、授業に配慮して主に土日祝日開催とし、様々な感染対策を講じた。

 開幕日の7月11日朝、ノーブルスタ水戸では、マスクを着用した保護者らが列を作り、検温と手指の消毒を済ませてから入場。スタンドでは野球部員と保護者が間隔を空けて観戦した。

 「3年生に最後の舞台を」との目的が反映された場面も多かった。各地で独自大会が開催される中、茨城は、通常は選手登録20人のところ、「登録人数無制限」「試合ごとのメンバー入れ替え可能」という全国でも珍しい方式を採用。従来は学年関係なくメンバーを選ぶ明秀日立は今回、最後まで3年生31人で戦った。岩瀬日大は背番号49まで設けた。

 水城は大会前に3年生が話し合い、「ベストメンバーを選手登録」する方針を決定。霞ケ浦は3年生を中心に戦い、最終戦のみベストメンバーを組んだ。各チームで大会への臨み方が分かれたことも特徴だった。

 今大会は、感染対策で移動を極力減らすため、1、2回戦は県内4ブロックに分かれて対戦。勝ち抜いた32チームが再抽選して3回戦以降の組み合わせを決めた。

 3回戦ではいきなり、優勝候補の常総学院が2年生バッテリー率いる多賀に敗れる波乱。多賀は勢いに乗って12年ぶりに8強入り。最終戦まで残る快進撃を見せた。同日、昨夏準優勝の常磐大が、4強入りした土浦湖北との死闘の末敗退。3回戦では昨夏4強の水戸商も、竜ケ崎一との伝統校対決で敗れ、姿を消した。

 無念だったのは、7月25、26日の試合が雨天順延となり、日程の消化ができなくなったこと。県高野連は2日に8強が出そろった時点での大会打ち切りを決定。その後、5日に最終戦を行い、4校を1位として大会を終える形に変更したが、勝ち残った監督からは「優勝をめざしていたので残念だ」などの声が漏れた。

 4回戦では、好投手を擁した佐和、石岡一などが息詰まる接戦の末に敗退。8強には、霞ケ浦や明秀日立、土浦日大など、近年甲子園を経験した実力校のほか、初の8強入りとなった水海道二、元広島カープの紀藤真琴監督が率いる水戸啓明などが顔をそろえた。

 コロナ禍による開催危機や練習不足、日程変更など数々の困難を乗り越え、1位をつかんだのは、水戸啓明、土浦湖北、霞ケ浦、明秀日立の4校。

 「誰も恨むことはできない」「大会があってみんなで出られただけでうれしい」「最後まで勝ちにいくだけ」――。話してくれた球児たちは葛藤しつつも、みな前を向いていた。そのひたむきな姿に、胸を打たれた。(佐野楓)

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