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徳島)勝負強さ見せた鳴門 高校野球独自大会

2020年8月7日09時00分

 徳島県高野連による夏の独自大会「県高校優勝野球大会」(県教委、日本高野連、朝日新聞社後援)は、昨夏の徳島大会の覇者・鳴門が徳島商を接戦で破り「夏3連覇」を果たした。鳴門は2回戦から決勝まで4試合を3点差以内で制し、勝負強さを見せた。

 鳴門のエースナンバーを背負った藤中壮太投手(3年)は、2回戦の徳島北戦で六回に2点を失った後、準々決勝の鳴門渦潮戦、準決勝の生光学園戦を2連続で完封。決勝の徳島商戦の途中まで26イニング無失点を記録した。直球の球速は試合を重ねるごとに増し、緩い変化球を織り交ぜて打者を翻弄(ほんろう)した。「ボール1個分を投げ分ける」と言われた制球力で、試合自体をコントロールした。

 打撃陣も、2回戦で田口史樹主将(3年)、準決勝で榎勢大樹君(3年)、決勝で岸本拓也君(2年)が本塁打を放つなど、層の厚い打線で相手投手を威圧した。先制逃げ切りの試合運びが多かったが、決勝では逆転を許し、「まさかの敗北」が迫った。しかし、最終回に打線が本領を発揮。途中出場した大塚海斗君(2年)の安打を皮切りに、昨夏の甲子園を経験した田口君と岸本君が連打で同点にし、最後は敵失で勝ち越した。

 ライバルたちは今後一層、打倒・鳴門に向けた対策を練ってくるだろう。1、2年生主体のチームで準優勝した徳島商のように、技巧だけでなく、試合の流れを引き寄せる勢いや雰囲気作りも重要になってくる。(雨宮徹)

     ◇

 「感謝しかない。大会を開いてもらえただけでうれしかった」。試合に敗れた多くの選手たちがこう語るのを聞いた。

 新型コロナウイルスの影響で第102回全国高校野球選手権大会の中止が決まった時、選手らの喪失感はいかばかりだったか。ずっと気になっていただけに、選手の言葉に救われた思いがした。

 「甲子園はなくても、徳島の夏の舞台は作る」。選手権大会の中止決定後、独自大会に向けた県高野連の動きは早かった。コロナ感染者が少なかった当時の県内状況も幸いし、行政や教育委員会も理解を示した。大会名に「優勝」を入れるなど選手権同様の真剣勝負と位置づける一方、無観客や検温・消毒など感染防止策を徹底した。

 開幕後は天候に悩まされた。球場関係者は懸命のグラウンド整備を続け、主審は猛暑の中、感染防止のマスクを着けてコールした。長い休校で練習不足のせいか制球に苦しむ投手が目立ったが、延長戦あり逆転サヨナラあり、全30校が気迫のプレーを見せてくれた。

 「白球飛び交うところに平和あり」。戦争による中断を経て再開し、“平和の象徴”ともされた高校野球。コロナの感染拡大は県内でも続く。来年のことに触れるのは早いが、いつもの夏が戻ってくることをファンとともに待ちたい。(徳島総局長・中谷和司)

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