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千葉)高校野球 8月2日

2020年8月3日03時00分

 2020夏季千葉県高校野球大会(県高校野球連盟主催、朝日新聞社など後援)が2日開幕し、4球場で1回戦8試合が行われた。原則無観客とするなど感染対策もとられ、選手たちは試合ができる喜びをかみしめた。3日は全8地区で計28試合がある。

     ◇

 同点で迎えた四回表2死二、三塁。昭和秀英の2番打者・中村怜真君(3年)は低めの変化球に三振するも、ボールが捕手の後ろへ転がる間に一塁に頭から滑り込んだ。振り逃げで出塁。三塁走者も生還し、一時勝ち越しとなる2点目をつかみ取った。

 その裏。3本の長短打で逆転され、なおも2死一塁のピンチの場面。

 「タイム!」

 一塁手の中村君の声が、客席からの声援が禁止された球場に響いた。マウンドの大竹優詩君(同)に駆け寄り、言った。「俺らを信じろ」

 直後。痛烈なゴロが中村君の苦手な一塁線に飛んだ。体を投げ出し、左手のミットを突き出す。ボールを包み込むように捕り、一塁ベースを踏んだ。「ここから行くぞ!」。そう叫び、ベンチへ駆け戻った。

 入学当初、部は存続の危機だった。1学年上はゼロ。入部予定の同級生も当初4人だけだった。休み時間に各教室を回り、「一緒に野球やらない?」と声をかけ続けた。約1カ月後、大竹君や中学で天文同好会に入っていた右翼手の岡丈裕君など6人が集まった。

 昨夏は中村君ら2年生主体で挑み、初戦敗退。その経験を生かそうと照準を定めた今年、新型コロナの影響で、春から6月末まで全体練習ができなかった。一度は野球をあきらめかけた。だが、今度は大竹君に「野球部に誘ってくれたお前と最後までやりたい」と言われ、踏みとどまった。

 三塁を守った六回以降も何度も投手に歩み寄り、肩を回して「楽に」と声をかけた。3イニングを0点に抑えたが、勝利には手が届かなかった。

 目を腫らし、言った。「最後の夏に野球ができるだけでうれしかった。高校野球は終わるけど、仲間との思い出は一生消えません」(福冨旅史)

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