スポブルアプリをダウンロードしよう

  • Sportsbull Android App
  • Sportsbull iOs App

すべて無料のスポーツニュース&動画アプリの決定版!

QRコードを読み込んでダウンロード

Sportsbull QRCode

島根)高校野球 8月2日

2020年8月3日03時00分

 令和2年度島根県高校夏季野球大会(県高校野球連盟・県教育委員会主催、日本高野連・朝日新聞社など後援)は7日目の2日、県立浜山(出雲市)で準決勝2試合があり、立正大淞南と益田東が決勝に進んだ。立正大淞南は延長戦で開星にサヨナラ勝ち。益田東は継投で三刀屋打線を封じた。決勝は4日午後1時から、同球場で行われる。

     ◇

 2点をリードされた三刀屋の五回表の守り、2死満塁の窮地を好守備で救った。三遊間への鋭い当たりに三塁手片寄直人君(3年)が飛びついた。くるりと回転しながら、軽快に一塁へ白球を送った。「まだまだ試合はこれからだ!」と笑顔でベンチに駆けだした。

 片寄君はチームで唯一、三刀屋高校の本校(雲南市三刀屋町三刀屋)ではなく、10キロ以上離れた山あいの掛合分校(同市掛合町掛合)に通う。分校に硬式野球部はなく、軟式野球部で1年生からエースとして活躍。ただ、「野球が好きなじいちゃんとばあちゃんに、甲子園で活躍する姿を見せたい」という夢を捨てられなかった。

 学校側に思いを伝え、昨年の春、本校の硬式野球部に加入した。分校での授業を終えると急いでバスに乗り、停留所から走って仲間の待つ本校のグラウンドに駆けつける。1年分の遅れを取り戻そうと、食事や睡眠に至るまで厳しく律し、レギュラーの座をつかんだ。国分健監督も「向上心を持った選手で、何度もファインプレーでチームを助けてくれた」と評価する。

 そんな中で触れた甲子園中止の知らせ。「信じたくなかった。目標としてきたものが、消えた」と悲嘆に暮れた。部活動自粛中の救いとなったのは、オンラインを活用した練習でみた仲間の姿だった。「画面越しのみんなの笑顔を見て、島根での優勝に目標を切り替えられた」。

 今大会、チームは準々決勝まで3度のサヨナラ勝ち。この試合の最終回、3点を離されても、諦めた様子を見せる選手はいなかった。片寄君に2死一塁で打席が回ったが、カーブにタイミングが合わず空振り三振。最後の打者となり、涙をこらえきれなかった。

 試合後、片寄君は「最高の仲間と高校野球ができた。みんなにありがとうと言いたい」と話した。夏を最後に、野球を引退する。テレビの前で試合を見守った祖父母には「いい報告はできなかったけど、1年半やりきったぞと伝えたい」。(清水優志)

関連記事

アクセスランキング

注目動画

一覧へ