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大分)「特別な夏」 各自の努力で無事に終了

2020年8月2日09時00分

 深紅の大優勝旗を争う「夏の甲子園」がなくなったこの夏。新型コロナウイルスの感染の広がりがどうなるか見通せない中、手探りで「2020大分県高校野球大会」は開かれた。感染が拡大すれば中止もあり得たが、無事に決勝までたどり着けた。逆境の中、球児たちはいつもと変わらぬ真剣勝負を繰り広げた。「特別な夏」を振り返る。

 全国高校野球選手権大会と大分大会の中止が発表されたのは5月20日。球児たちは大きな目標を失った。

 ただ県高野連は同日中に独自大会の開催を検討すると表明。6月3日に開催が正式決定した。大会中、何人もの3年生たちが「これまでずっとやってきたことの終わりの形が見えて、うれしかった」と口にした。

 コロナ禍が学校現場を襲ったのは春休み前だった。一斉休校になり部活動も休止に。公式戦だけでなく練習試合もできなくなった。それでも各校の部員たちは夏の大会の開催を信じ、トレーニングを続けてきたという。

 成果を現した一例が明豊の部員たちだ。チームは「3年全員で戦う」と掲げ、独自大会の規定を活用して試合ごとに多くの控え選手を送り込んだ。準々決勝で敗れ、残り2人の出場も優勝もかなわなかったが、代打の選手がきっちり安打を打つなど、重ねた鍛錬の成果を発揮した。

 あきらめない姿勢は劇的なドラマも生んだ。2回戦で佐伯豊南が九回裏に放った逆転サヨナラ満塁本塁打だ。1死から5点差を追い上げ、「つなぐ気持ちで振り切った」打球が放物線を描いて試合を決めた。

 古豪津久見の32年ぶりの「夏の頂点」で大会は幕を閉じた。県高野連をはじめ、球場スタッフ、審判委員ら、関わる人たちが自身の生活を律することも含め、感染防止に努めた。各校もスタンドではソーシャルディスタンスを保ち、オリジナルマスクやフェースシールドを着用するといった工夫をした。こうした一人ひとりの取り組みで無事に全日程を終えられた。

 新型コロナは再拡大の様相を呈している。来年の夏がどうなっているのか、現時点で見通しは立たない。コロナ禍とは別に、近年の異常気象も大会運営に課題を投げかける。決勝戦では猛暑対策で試合開始を夕方に変更するという対応もなされた。どうすれば球児の夢を絶たずにすむのか。来年に向けて議論が必要だ。(寿柳聡)

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