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愛媛)県立3校で甲子園 小松・宇佐美監督に育成功労賞

2020年7月31日09時00分

 日本高校野球連盟と朝日新聞社が高校野球の発展と選手育成に貢献した指導者を表彰する「育成功労賞」に、愛媛県から県立小松高校(西条市)の野球部監督を務める宇佐美秀文さん(62)が選ばれた。川之江、今治西、小松の県立3校を甲子園に導いた手腕が評価された。

 7月中旬の練習後、宇佐美さんが1年生部員を集めた。語ったのは技術論ではなく、日常生活の心構えだった。「授業で話を聞けんようなら野球はできんぞ。先生の話をしっかり聞いて、提出物は出す。技術はそれからよ」

 細かな技術を伝えるよりも、選手の心をどう育てるかを考えてきた。「野球には人間性が出ます。キョロキョロして落ち着きがない選手は牽制(けんせい)死する。グラウンドでは誰も助けてくれない。だから、自分で考えられるだけの人間力が必要なんです」

 自身は今治西で主将を務め、早大に進学。野球部の同級生には元阪神監督の岡田彰布さんら、全国から精鋭が集まっていた。当時の石山建一監督からは「ほとんど相手にされなかった」。

 転機は偶然訪れた。冬の合宿でのランメニュー。先輩に促され、グラウンドを思い切り走った。それが石山監督の目にとまり、声をかけられた。「いい足してるな。名前なんてんだ? 明日から、ノック入れ」

 その日は眠れず、夜中にバットを振り続けた。「認めてもらえたうれしさで、体が軽かった」。その後、二塁手として名門・早大のレギュラーの座をつかんだ。「あの言葉は今でも忘れない。子どもたちにも、こんな声かけをしなきゃと心がけています」

 高校野球の指導には30年以上、携わってきた。「一番の喜び」と語るのは、教え子とのつながりだ。

 いま、小松の野球部に集う生徒には、かつての教え子が指導する少年野球チームの出身者や、教え子の子どももいる。甲子園に連れて行けなかった新居浜東出身者の子もいる。「今までやってきたことが、間違っていなかったと感じられる。指導者としてはうれしいですよ」

 コロナ禍による練習自粛、夏の甲子園の中止。かつてない事態の中で、宇佐美さんは新たな指導を模索する。

 今年から練習時間を短縮した。自粛明け、部員の体つきが良くなっていたからだ。名将は力強く語る。「きっちり休養をとれば体はできる。細かい指導ができない分は、人間力を育てればいいんです」(照井琢見)

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