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昨秋の「いけるぞっ」が心の支え 感謝胸に挑む最後の夏

2020年8月1日17時00分

 内子高校小田分校は、愛媛県内子町の山あいにある。全校生徒は60人ほど。生徒数が減り、この春から分校になった。野球部員は8人。8月の県高校夏季野球大会には、松山市の済美平成中等教育学校と連合チームを組み、出場する。

 内子小田と済美平成は車で1時間ほどの距離。以前からよく練習試合をしていたこともあり、昨夏に3年生が引退した後、部員不足のため連合チームを結成した。「部員たちが大きな大会に出る機会を逃してはいけない」。双方の監督や部長の思いが一致した。

 内子小田の永田光希君はチーム唯一の3年生選手。今大会、主将を務める。全国高校野球選手権大会と全ての地方大会の中止が決まったが、「練習試合では区切りがつかない」と、県高校野球連盟が独自に開く夏季大会に向け、練習に励む。これまで三塁手だったが、最後の大会では公式戦初の投手も務める予定だ。

    ◇

 心の支えになっている試合がある。両校を強く結びつけた昨年9月、秋の県大会中予地区予選の1回戦だ。この時は上浮穴も加わった3校による連合チームで、松山工を相手に延長までもつれる熱戦を演じた。

 リードされて迎えた九回裏、土壇場で2点を挙げて3対3の同点に追いついた。「それまでもみんな仲が良かったけど、経験したことがないくらい盛り上がった。いけるぞ。いけるぞって」と永田主将。なお1死二塁、一打サヨナラの場面で、永田主将に打順が回ってきた。

 結果はショートゴロ。延長十回、相手に2点を入れられ、敗れた。「力が入ってボテボテの当たりになってしまった。でも、勝ちがすぐそこにあった」

 この経験が励みになり、冬の練習に力が入った。新型コロナウイルスの影響で部活動が中止になった今春は、山間部に住む利点を生かし、坂道を走り込んで体を鍛えてきた。

 ところが、5月20日、選手権大会と愛媛大会の中止が決定。「信じられなかった。当たり前のことだと思っていたことが、当たり前じゃないんだ」

 自らが置かれた環境を見つめ直した。例えば練習場。内子小田は内子町城の台公園にある両翼93メートル、ナイター設備付きのグラウンドで練習している。それも当たり前と思ってきたが、改めて考えると、恵まれた環境にあると感じた。

 「支えてくれているすべての人に感謝をしなければと思った」

    ◇

 済美平成からは1、2年生3人が連合チームに参加する。3年生は加わらない。野球か、大学進学のための受験勉強か。悩み続けた末、例年と同じ7月下旬で引退すると決めた。1、2年生は、8月の大会には出場しない3年生の思いも背負って出場する。

 内子小田の永田主将とバッテリーを組む済美平成の平井直季君(2年)は言う。「秋の経験から、勝ちきる粘り強さをつけたいと頑張ってきた。小田の先輩が良い終わり方ができるように全力を尽くします」(天野光一)

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